梅干しとかカールとか地域団体商標とか

時は少し戻って
和歌山から帰ってきたところ

キャリーケースの中には

4kgの梅

僕は毎年梅干しを
着けておりますが

この時期はSNSなんかで
どいつもこいつも
梅マウンティングをしますね〜

梅マウンティング…じゃなくて、梅仕事で生活の楽しさを
住まいマガジンびおの連載で 祖父江さんの梅仕事の絵に あわせて梅のことを書きました。 二十四節気ごとの連載で 今回は「芒種」 稲なんかの種を蒔く時期 ということです。 イラストを描いてくれている 祖父江さんが、梅仕事は 未経験ということでし...

なんとかして
同じ土俵に乗らずに済むものか
思案した挙句

和歌山まで梅を買いに行く!
というマウンティングをしてみました…
というのはもちろん嘘で

和歌山の和秋建設さんに
伺った際に

梅を購入したい

とわがままをぬかし

みなさんに電話で売っている
お店を探してもらった挙句に
連れて行ってもらうという
我ながらの勝手ぶり

今シーズン最後の梅を
店頭に出すところ
という情報をキャッチし(てもらい)
無事購入できたというわけ。

自宅に梅の木があって
そこで熟した梅の実で作れたら
一番いいんだけど

そうはいかないので
例年は地元で梅を購入していました。

昨年もちょうどこの時期に
和歌山に行ったので
その時も梅を買ってきたところ

悔しいけど地元の梅よりも
うまい!
(そしてそれなりに値段も高い)

今年は不作のようで昨年より
さらに高かったけど

高くても良いものは良い
ということを
身をもって知ったのでした。

和歌山の「紀州梅干」は
地域団体商標をとっています。

商標というのは
原則、早い者勝ちだけど

「紀州」という地域を表す言葉と
「梅干」という一般的な言葉の
組み合わせでは
通常は商標をとることができません。

あまりにも一般的すぎる言葉は
商標登録できないんです。

でも、組合とか商工会議所などの
団体だったら、そういう
地域ブランドを商標として登録できる
ようになっています。

これまでに登録されている
地域団体商標の一覧はこちら

地域団体商標登録案件一覧 | 経済産業省 特許庁

「浜名湖うなぎ」はあるけれど
「天龍材」はない
「紀州材」もないなあ。

木材はそんなに一般向けに
モリモリ売れるものではないからか?

結局、一事業者では取得できないから
意味ねーじゃん、と思うかもしれませんが
自分の地域で使っている木材や
それ以外の材料も含めて

取れるもんなら取っておいて、と
業界団体にお願いしてもいいと思うなあ。

ところで地域のブランド(?)といえば
カール

かつて一世を風靡したあのお菓子も
今は市場環境の変化で
(要するに売れないってこと?)
今は西日本でしか売られていません。

新大阪の売店で見かけて
つい買ってしまった。


カールってカブトムシの幼虫に似てるよね

今やカールもふるさと納税の対象にもなり
地域ブランドになりうる
とか能書を無理やり書こうかなあと
思ったら、さあ!

特許庁の「地域団体商標制度について
という資料の4ページ目に

なんと
カールが例として登場しているじゃないですか!

これは地域団体商標じゃなくて
ただの商標の例だけど

カールと梅干しでブログを書こう〜と
思い立った後からこれを見て

俺、持ってるな! と思ったね…
何を持ってるかはわかんないけど

というわけで
今回はカールでも梅干しでもなく
商標のお話でした。

商標登録自体を業として行うことは
法律で弁理士か弁護士しかできませんので
僕はお引き受けできませんが

広報戦略の中には
必要になってくることもありますので

どんな商標を
どんなふうに取得したらいいか

そんなご相談には応じております、です。