「担い手不足」がテーマの国土交通省白書

令和7年版国土交通白書をざらりと眺めてみましたけれど


先日、東京の中野サンプラザの
解体再開発が撤回・白紙になりました。

事業費が倍近くになるので無理
ということのようですが

中野サンプラザに限らずあちこちで
こういう話が起きていて
住宅だって例外ではありません。

この度公表された令和7年版国土交通白書

国土交通白書 - 国土交通省
国土交通省のウェブサイトです。政策、報道発表資料、統計情報、各種申請手続きに関する情報などを掲載しています。

トップに掲げられているテーマは
担い手不足

もうちょっと言うと
担い手不足によるサービスの供給制約

つまりは「建てたくても建てられないよ」
という懸念があるよ
と言っているのです。

これに対する「国民意識」の調査で
身近なサービスのうち
廃止あるいはサービス水準が低下すると困るもの
としては以下のような回答が

国土交通省なので建築以外に運輸なども
含まれておりますが
1位は水道の断水・漏水
あとは運輸土木系だったりです。

住宅の新築とかリノベーションとかって
「身近なサービス」という認知は
されてないんですね…
毎日住むものなのに。

担い手不足の話は
詳しくは白書を読んでいただくとして

今後の展望としては
担い手の処遇を改善(要は賃上げ)したり
多様な人材(外国人のことかな?)を受け入れ
労働力を確保

建設業の労働生産性は低いので
そこも改善しろ、と。

間違ってはいないと思いますけれど
そんなに簡単にできることではないし
なんだか、人を「働く装置」的に見ているようで
ちょっと寂しい気もします。

3K「きつい、汚い、危険」を
未来の新3K
「給与がよく、休暇が取れ、希望が持てる」
に変えていく必要がある

とか、うまいこと書いてあるんだけど

この「希望が持てる」については
あんまり上手く読み取れなかった。
(無理やりKとかにするからだよ)

でも実際には
そこが一番大事じゃないでしょうか。

モノを作るのは楽しい
作ったモノを褒めてもらったら嬉しい
もっと上手に作れるようになりたい

新人はもちろんのこと
ベテランの方だってそう思うんじゃないかな。

処遇改善ができない言い訳
ってわけじゃないけど
職人さんをもっと讃えよう。
お客さんにも褒めてもらおう。

と、国土交通白書から
こんな結論になろうとは
自分でも思いもしませんでしたけど

こんな日もあらぁな…