蛍光灯のことは発信しない方がいいけど伝えた方がいい

蛍光灯が切れた家は、多分、それなりに直したいところがある家でもある。自社で建てたその家に、先に入るのは、工務店か、ホームセンターか。


蛍光灯、残ってますか?

僕の家には、まだ少し残っていました。
40型直管、割と無粋な感じのアレです。

旧・子ども部屋、現・僕の職場に使っています。

全部で4本のうち、2本が切れて、さあどうしよう、と。
明るさとしては、2本残っていれば十分(のうち、片方しか点灯させないから、実質は1本)。

ただ、蛍光灯はもうじき手に入らなくなります。
パナソニックなどは、来年末の期限を待たず、すでに蛍光管の販売をやめています。

さあ、どうしよう。


まだ市場にはパナソニックの蛍光管が残っていますが、すでにLEDの方が安くなっています。
照明器具を交換せずに使うなら、パナソニックの蛍光管がカタい。

でも高い。点灯管まで買うと、LEDの倍ぐらいになってしまいます。

LEDは、聞いたことのないメーカー製で、耐久性も安全性も???ではありますが、まあ、自己責任で買ってみました。
安定器をバイパスしなくても、点灯管を外すだけでOK、というやつです。

新旧揃い踏み。パナソニックどころか、ナショナルだよ…

結果としては、明るくなったし、すぐに点灯するようになったし、LED特有の光の指向も気にならないし、多分電気代は4本で蛍光灯2本分ぐらい?

まあ、今んところ、結果オーライです。


で、す、が。

工務店の皆さんは、こういう発信はしない方がいい。

ひとつは、照明器具メーカーが推奨していないから。

今回のような取り付け方法では、安定器をバイパスする必要もありません。
電気工事が発生しないので、施主でも簡単にできてしまいます。
安定器をバイパスすれば、そちらの電力消費がなくなる分、より省エネルギーにはなります。

蛍光灯の種類(スタート方式)によっては、今回のように簡単にはつかなくて、安定器をバイパスする必要があるものもあります。

じゃあ、その工事を請ければいいじゃない…というのも早計で、照明器具メーカーや業界団体は、そういう工事を推奨していません。
そりゃあ、新しい照明器具に変えてもらう方が、いいよねえ、メーカーとしては。


こういうめんどくさい背景もあるので、多くの工務店さんは「蛍光管をLED化しましょう!」なんていうことを、SNSとかで殊更に発信する必要はない、と思っています。
管の交換だけでいけます、という発信はもちろんのこと、器具交換をしましょう、という話すら、むしろ、しない方がいいかも。

だって、一見さんが、「うちの器具見てもらいたい」とか言ってきても…ねえ?

とにかく1円でも多く売上を立てたい、というなら止めませんが、知らない人の照明器具を一つ交換する、なんてことに巻き込まれても、そんなに幸せなことにならないように思います。
(そういう小工事専門でやっているなら、話は別ですが)

でも、蛍光灯問題は、ちゃんと伝えた方がいい。

え、お前数行前に発信する必要ない、って言ったじゃないか! と思われたかもしれませんが、対象者や伝え方の違い、ということです。

では、誰にどうやって発信するのか?

世の中に広く呼びかけて集客用に発信する必要はない。むしろしない方がいいかも。
でも、既存のお客様には、しっかり発信しなければ!

蛍光管が使われている住宅って、いつ頃のものでしょうか?
新しくても、多分10年以上前ぐらいでは?

10年以上前の家なら、直したいところ、変えたいところが出てきているはずです。
もちろん、10年と言わず、20年、30年、という家も。

建築の点検には(5年に1度ぐらい)行っているかもしれませんが、照明のことなんかは話さない、かもしれません。
お客さんも、そういうところは工務店には頼めないもんだ、と思っている人もいるかもしれません。

けどさあ〜、そういう、直しどころがいっぱいの家に、電気屋さんとかホームセンターとか、むざむざ別の業者を入れてしまうのって、勿体なさすぎる!
だから、ちゃんと自分のお客さんだけに、しっかり届けていきましょうよ。
(裏を返せば、一見さんの照明器具交換を皮切りに、デカい仕事もとるぜ〜、という熱意があるなら、公に発信してもいいのかも、だけど)

方法は、郵送するニュースレターだったり、LINEのグループだったり、会社によって、いろいろあるはずです。

そういう方法を、な〜んにも持ってません、というところは、まず、既存のお客さんと繋がる仕組みから、かもしれません。

何かあったらお客さんが言ってきてくれる、LINEで友だちになっているから大丈夫、なんて声も聞くけれど。

その裏で、ホームセンターが上がり込んで、照明器具交換の話をして、ああキッチンも古くなったんですね、補助金で内窓もつきますよ…なんてトントン拍子に話が進んで…
気づいたらフルリノベーションになっちゃったり。キャー!