嘘は書いてない。けど、騙す気満々。

郵便受けに届いたハガキ(風の何か)。料金別納風の意匠の中に、小さく「非郵便広告」と書いてあった。嘘は書いていない。でも、騙す気満々な設計について、少し考えてみた。


ちょっと前のことですが、郵便受けに、ハガキが一枚。
いや、ハガキじゃねえや。

「本状の配布期間 3月31日(火)まで」という赤い帯。
「ご利用のカードに関する大切なお知らせ」という文字。
右上には料金別納っぽい、丸いスタンプ風の意匠。

一瞬、なにかの公的な通知かと思う。
でも、その丸いスタンプの中に、ちゃんと書いてありました。
「非郵便広告」と。

「10、10、10」のCMで知っている人は知っている、過払金返還のアソコの事務所からだった。
そして僕は別に、該当者ではありません。ま、通知じゃなくて、広告だからな。


「非郵便広告」。

言葉の意味としては、郵便ではないですよ、広告ですよ、という意味、そのまんまだろう。
でも「非郵便広告」って、初見で意味がわかる人、どれぐらいいるんだろう?

「非」という否定の接頭語がついただけで、その先がするっと読み飛ばされる気がする。
郵便だった、というわけではないし、広告だと気づかれるわけでもない。

広告だと明示しなければならない。でも、広告だと気づかれてはまずい。

その板挟みを、「非郵便広告」という言葉一つで処理している。うまいな〜、とは思わない。けど、考えられているな〜、とは思う。
嘘は書いてない。けど、騙す気満々、な気がする。


こういうのは「情弱狙い」ってことなんだろうな〜。
疑わない人が動く、という前提で作られている。

一回動かせれば勝ち、という仕事なら、それでいい。
電話をかけてきた人が後から「なんか違う感じがした」と思っても、もう用は済んでる。

工務店の仕事はどうなんでしょう。

一回動かせれば勝ち? 確かに、新築を同じ会社に二度も三度も頼む人は、そうそういないでしょう。
でも、リフォームはあるだろうし、紹介だってあり得るわけです。

「なんか違う感じがした」で終わった人が、次の紹介をくれることは、まずないでしょう。
住宅会社はそんなことしないよ、って…? いやいや、偽ポータルみたいな例もあるじゃない。


そこまで行かなかったとしても、割と見かける「期間限定」「今だけ」「残りわずか」のような言葉たち。
嘘じゃないかもしれない。でも、いつ見ても同じことが書いてあるやつは、嘘に近い。
いつも期間限定、というやつは「有利誤認」として景品表示法に触れる可能性もあるので、笑えない話です。

「非郵便広告」と小さく書いた人と、同じ側には立ちたくないな〜と思いながら、ハガキを捨てたけど、自分の発信に、小さな「非郵便広告」が混じっていないかどうか、と言われると……ちょっとドキッとする。