こんなもんを買っちまいました…
(しかも出張先で工務店さんと
一緒にいる時に)
いわゆるガンプラ
先日発売されたばかりの
新製品ですが
50過ぎのオッサンたちには
なんか懐かしい感じを
覚えるパッケージでは?
それもそのはず
45年前に出た1/144 ガンダム
(300円のヤツ)の
リニューアルバージョンで
最近のスタイリッシュな
ガンプラとはちがい
プロポーションはそのままで
しかし整形色で色分けされていて
塗装、接着不要で仕上がるという
よく、工業化住宅を揶揄して
プラモデルを組み立てるみたいに
なんて言いますが
昔のプラモデルは精度が低くて
パーツとパーツがしっかり合わなかったり
明らかに強度が足りないところがあったり
もちろん接着剤は必要だし
整形色は一色なので塗装も必要だったから
誰でも綺麗に作れるものじゃなかった。
しかしこいつは
当時と同じ外形を保ちながら
接着不要塗装不要
45年で随分と技術が進歩してるのね。
(このキットにはアムロは入っていません、
のお決まりの文句の後ろに
熱い言葉が書かれている)
45年前は僕は小学生
まともにプラモデルが
作れるクラスメイトは
そんなに多くありませんでした。
逆に今のこれは
作れないヤツがいたら驚くレベルに
よくできていて
腕前が関係ない時代の
象徴のようだな…
なんて気もします。
(実際に作ると差が出るんだろうけど)
45年前、1979年というと
住宅金融公庫の仕様書に
「断熱工事」という項目が
はじめて明記された年です。
さて、1979年の公庫仕様書は
こちらから見ることができるので↓
引用しながら見ていきましょう。
(以下図は住宅金融公庫
木造住宅工事共通仕様書 S54年版より)
このときの地域区分は4つ
沖縄がない…
断熱材の厚みは
浜松だとⅢ地域で
壁のグラスウールは30〜35mm!
筋交いがドーンと通る壁の断熱
耐力面材も普及していない時期ですね。
熱橋なんて概念を施工者が
気にし出すまでにはまだまだかかるのだ。
翌1980年は
省エネ基準がはじめて制定され
今でいう断熱等級2相当が生まれ
断熱基準を満たすと
公庫の割増融資が得られるという形で
一応は断熱が強化されていきます。
45年前当時、特に北海道以南で
今でいう正しい断熱・気密施工を
理解している工務店は
極めて少なかったことでしょう。
それでも多くの建物は
その時のベストで作られてきた
そう信じたいものです。
(実際はそうでもないから
ツライとこだけど)
45年前、僕がガンプラを作っていた
実家は、その当時新築ホヤホヤでした。
今もまだ残っています。
(というか両親が住んでいます)
浴室の断熱改修をした以外は
ほぼ当時のまま
暑いし寒いし地震に弱そうだし
しかしそんな家が
日本にはまだゴマンと残っていて
工務店の仕事っていっぱいあるよな〜
と改めて思う次第です。
ところでガンプラは
45年前から、基本的に値上げされていなくて
1/144ガンダムは
当時も300円、今も300円(+消費税)
今回買ったリニューアル版は
中身が全然違いますから
1200円(+消費税)
4倍になっていますが
当時のものと同じものが
今でも同じ値段で再販されているのは
すごいな〜
と思っていたら
今年からついに再販ガンプラも値上げ
だそうで…
物価の優等生、ガンプラも値上げしたので
住宅の価格が上がるのも仕方ないことです
という説明をすると
一部のガンプラマニアには
共感してもらえるかも…?