さて、3回にわたって(?)
続いてきたガス問題の最終回です。
自宅の問題あるガスコンロでの事故
妻の実家でのコンロの警報
そんなことがあったので
ガスコンロの物色に行ってきました。
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地域をよくする工務店を
応援するネットワークの
佐塚です。
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やってきたのは
サーラプラザ浜松。
サーラというのは
愛知県東部と静岡県西部に
ガスを供給しています。
そちらのショールームです。
ちょっと目をひく外観ですね。
実はこのビル、元々は
黒川紀章さんの設計で
1981年に竣工したもの。
築29年を経て耐震性の問題から
普通なら解体・新築と
なりそうなところを
耐震改修をして
2010年に今の形に生まれ変わりました。
改修を手がけたのは
リファイニング建築で知られる
青木茂さん。
建て替えに比べて工期は半分
コストは7割程度ということです。
普通なら耐震改修で
がっかりポイントになりがちな
耐震ブレースが意匠のポイントです。
建物を巻くように配したブレースは
特徴的な緑のガラスで覆われています。
意匠と耐久性の両方を兼ねているわけですね。
建物全体もガルバリウムでカバーして
既存コンクリートを保護しています。
竣工直後は緑のブレースのガラスが
ちょっと驚きでしたが
10年以上経ってすっかり慣れました。
使えるものは手を入れて使う
というのは建築の基本ですね。
って、今回は建物を見にきたわけじゃ
なかったんだ…
妻の実家のガスコンロの要求は
安全なもの
手入れが簡単なもの
僕は
鍋がガシガシ振れるもの
かっこいいもの
で全然要求が違いますが
当然どちらのものも置いてあります。
(僕はやっぱりこれに目がいっちゃう)
レンジフードも物色。
レンジフードといえば家のお手入れの中で
やりたくないトップクラスと言われるもの。
シロッコファンの手前に
ディスクをつけることで油を90%
防ぐというものがありました。
このディスクのお掃除さえすれば
ファンの掃除は10年に1回でいいんだとか…
お手入れが簡単ですよ
と説明されましたが
僕はそう思いませんでした。
90%カットするということは10%は
取りこぼすということです。
その10%は調理内容や回数によって
異なるでしょうけど
少なくともウチの場合は結構な量になる。
だから多分10年も経たずにファンが
そこそこ汚れます。
その時に、ディスクを止めている部品が
ファンへのアクセスの邪魔になるのです。
そういう場合はかえってメンテナンスが
しにくいものに見えました。
激しく調理しないなら
ディスクの掃除だけでいいから
楽そうですけどね。
メーカーさんも色々考えてくれるけど
万人に合うというものは
なかなかできません。
レンジフードに限らず
いろんな製品のうたい文句があるけれど
こういうことって多いんじゃないかな?
見学会にお邪魔すると
メーカーのうたい文句をそのまんま
話している人を結構見かけます。
それはそれで大切な情報かもしれないけど
実際のところどうなのだ
あなたにとってどうなのだ
という話を伝えるのが
最前線の工務店の役割じゃないかなあ。