太陽より熱いものが家の中にある

昨日の昼ごろ出かけたら
御多分にもれず暑い!

とあるお店に入ったら
そこも冷房しているのに
暑い!

なぜならそこには
太陽より熱いものが
たくさんだったから。

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地域をよくする工務店を
応援するネットワークの
佐塚です。

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太陽の表面温度は6000℃ぐらい
と言われています。

鉄を溶かす高炉が2000℃ぐらい。
アーク溶接は6000℃を超える温度に
なるそうですが

日常ではあまり
目にする機会がない温度ですね。

常時6000℃というとてつもない
熱量の太陽ですが、その熱が
全部地球に届くわけではありません。

地球に届くのは22億分の1程度
だそうで。
それでこの暑さかよ…

複雑な計算は省きますが
太陽が1分間に発する熱は
1kgあたりで1.95×10のマイナス4乗W。

人体は、体重60kgの成人男子が
2400kcalの食事をして
それが全部熱に変わるとすれば
1.95W。

10のマイナス4乗というのは0.0001。
つまり太陽の発熱は
0.000195W。

人体の方が太陽より1万倍も
多く発熱しているんです。
(同じ重さなら、ね)

人間は食事を燃焼させて
活動し、結果排熱します。

摂取カロリーはぜい肉に
ならない分は熱になって
周囲に放出されています。

それが、重さあたりでは
太陽より熱いというんだから
驚きですね。

人間がたくさんいる空間は
暑くなるわけです。

暑かったお店にもこんな感じの人が…
(画像は、生成AIによるもの)

空調の熱負荷計算をするときは
人体は顕熱69W、潜熱53Wの122W
という負荷とされています。

結構明るめのシリカ電球ぐらいの熱負荷を
常時出している存在。

電球はLEDになって
放熱は確実に減りましたが

人間は食う限り、というか
生きている限り
発熱し続けます。

家族4人が在室していれば
500W近い熱源です。
(食べる量とかで結構な
個人差があるはずですが)

電気こたつぐらいの
暖房効果があります。

当然、この熱は外に捨てないと
室内が暑くなる一方です。

よく、イベントなんかで
大勢の人が集まると
「熱気ムンムン」なんて
表現したりしますが

白けていても眠っていても
人がいっぱい集まれば
熱気もすごいことになるわけです。

つまり、おんなじ外皮性能の
家であっても
家族の人数が違うと暑さ寒さも変わる
…はず。

少なくとも机上の計算では変わります。
我が家も4人と4匹の猫がいた頃から
今では2人と1匹になりました。

昔ほど家の中が暑くないかもしれません。

家族の人数で外皮性能を変える
なんてのは無論ナンセンスですが
人間が決して小さくない熱源ということは
ちゃんと認識しておきたいですね。