ピラティス体験でも能書を色々考える。


僕は住宅の設計において
大事なことは

材料選びより設備より
もちろん外皮性能よりも
身体性だと思っています。

身体性ってアバウトな言葉で
逃げ道があるようだけど

要するに住まい手が
身体をある程度使いながら
楽しく暮らせるかとか

暑さ寒さも工夫しながら
快適に暮らせるかとか

そういったことが
大事だと考えています。

結果的に外皮性能を上げて
断熱強化をしたり
暖冷房設備が入ったりしますが

それだけでなくて
手に触れて使うもの
例えば手すりや引き手などは
想像以上に大切ですし

暑いから窓を開けるとか
寒いから日射しを取り入れるとか

そのおかげで快適になった
という行為と結果も大事かな、と。

住宅と身体というと
単純に寸法の話…
と思われるかもしれませんが

身体をいかに(不快感なく)使わせるか

は楽しいテーマだと思います。

実際には
「動線を短くしたい」
「自動的に室温を調整したい」
「バリアフリーにしたい」
といった具合に

身体性からは離れていく
要求が多いようですが…
それだけでいいのかな。

なんていう能書を普段から
垂れているのですが

僕自身は身体について
関心がないというか
放ったらかしというか

iPadより重いものは持たないし
(やや嘘)

いつも体に力が入っているらしく
あちこちの痛みが取れないし
(本当)

自分の身体のことも
ちょっとは考えてみるかー!

ブログ仲間で同じ浜松市で
ピラティストレーナーをしている
「そのさん」こと、村松その子さんの
ところにお邪魔してきました。

静岡の浜松市にあるピラティス&ヨガのプライベートサロンやすらぎ
「10年後も笑顔でいたい!」自分のからだが好きになる個人サロンスタジオやすらぎのブログです!あなたが笑顔になるための情報を配信してます!

かように身体を動かすことに
関心がなかったので

ピラティス?
何それ美味しいの?

というレベルだったのですが

普段のそのさんの
ブログを拝見していると

カラダを動かすための
脳の指令というか
リーダーシップというか

そんなことに関心が出てきての
体験レッスンでした。

そのさんのところは
古くからの農家で
母屋は養蚕をやっていたとかで

建物にも興味があるんだけど
当日は初めてのレッスンにビビり上がって
建物どころではありませんでした。

スタジオはこんな感じ。

古材を残してリノベーションしたスタジオに
謎の拷問器具のようなものが並んでいます。
マシンピラティスっていうらしい。

ご覧のようにレッスン前の
前屈チェックは異常な硬さ。
(ホントはもうちょっといってる)

寝てみても身体が真っ直ぐじゃない。

足を動かしてチェックもらうと

「これでどうやって歩いてるんだ?」

という、そのさんの心の声が漏れ出てくる。

そういえば、歩き方って
誰にも教わったことがない。

自慢じゃないけど
物心ついた時は歩いていたし。

ところが、どうやら僕の歩き方は
おかしいようじゃありませんか。

(そのさんずっと笑ってる)

(まあ、なんとなくこれ見たら笑うのわかるな…)

身体の使い方みたいな本は
一時よく読んだんだけど
あくまで一般的な知識として
頭の中にちょっと残っているだけで

自分の身体に当てはめてみようとも
思わなかったし、思ったとしても
一般論を自己の身体に当てはめる
方法はきっとわからなかったんじゃないかな。

小難しく書きましたが
翻訳すると

自分のことは
自分ではよくわからない

わかっている他者に
教えてもらうとよくわかる

ということ。

例えば足首に
変な癖がついているとして

どっちにどのぐらいの
変な癖なのか

そんなことは本を読んでも
動画をみても、わかんないのです。

以前読んだ本に
筋肉は骨の動きを邪魔している
という話がありました。

その時は、おもしれー話
とぐらいにしか認識できませんでしたが
確かにそうかもしれないし

脳みそも筋肉の動きを邪魔している
ような気
もしました。

脳みそから筋肉への指令を
無意識ではなくて
意識的に行って
骨も動かしてみようとすることで

あ、この身体って
俺のだったんだ!

という感覚が。

今まで放っておいてごめん。

知っている、ということと
身につける、ということが
大きく違うんだなーと
実感した一日でした。
(もちろん、まだ身につけたわけではない)

ともあれ、
そのさん、ありがと〜!