昨日、Chromebookは
安くていいよ的なことを
書いたんですが
久しぶりに新しいものを
買ってみようかなと
物色してみたら
割と高くなっていました。
(円安だけでなくて
高価格化が進んでいるみたい)
10万以上出すなら
Macの方がいいなあ…
そのMac、ここのところずっと
「松竹梅」商法をやっています。
例えばiMac。
松・264,800円
竹・234,800円
梅・198,800円
こんな感じで
ほぼ全てのラインナップに
3つのグレードが用意されています。
iMacの例だと
松と竹はSSDの容量だけの違い
梅は低価格化のために
拡張性やら何やらを
削っています。
価格を安く見せるため?
こういう場合
人は竹を選びがちです。
一番安いとか
一番高いとかを避ける
「極端回避性」
実際のところiMacの
松竹梅の性能差は
価格ほど大きくはなく
一般的には
梅で十分じゃね?
と思うのですが
人はえてして
竹を買っちゃうんですね〜
という僕なら
松をカスタマイズして
てんこ盛り仕様にするか
梅を吊るしで買うという
極端選択をします。
Macに限らず色々な業界で見る
松竹梅商法。
(Appleは松竹梅とは言ってませんけどね)
工務店の中には住宅に
商品名をつけてラインナップしている
ところもあります。
価格のグレード(松竹梅)を
分けているケースもあれば
フランチャイズの商品などを
並べている場合もあり
これは一見「選択肢がたくさんある」
という豊かさに見えます。
いろいろなラインナップを並べれば
どれかがお客さんにヒットする(かも)
という気持ちはわからなくはないですが
見方を変えれば
お客さんに迷う余地を与えてしまう
ということに他なりません。
松は予算的に手が出ないし
でもせっかくだから梅ではなく
竹にしたいけど…
やっぱり決められません!
と断られる
まではいかないにしても
松をあきらめた
という気持ちや
無理せず梅でよかったのかな
という気持ちが残ると
スッキリしませんよね。
松竹梅の違いが
設備や素材の違いぐらいなら
いいのですが
もし、住宅の基本性能
そのものに大きな違いがあるなら
それはやめたほうがよい
基本的な部分はどんなケースも
プロとして必要十分なものを
担保しておかなければ。
その上で、要望と予算に応じて
「積み上げる」形で
受注額を増やしていく
ラインナップは「梅」というか
ベースになるものはひとつだけにして
「一緒に考えて
(単価を上げて)いきましょうね」
という方が
お互いにいいんじゃないだろうか。
松竹梅商法は
カタログ的に売りたい商売には
いいかもしれないけど
人と向き合う仕事には向かない!
というのが本日の結論です。