さてさて、浜松のお隣・磐田には
昨日紹介した旧赤松邸
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以外にも
歴史的建築物があります。
旧見付学校。
明治8年竣工で
現存する木造擬洋風校舎としては
日本最古のものだそうです。
文明開化の時代
西洋のものはいいのだ!
と意匠は取り入れながらも
骨格は日本の建築です。
和洋折衷とか
神仏習合とか
日本はいろんなことを
混ぜこぜにしちゃうのが得意です。
現代ビジネスにおいては
何かに特化すべし! というのが
鉄則のようになっていますが
こと、日本文化の曖昧さ
なんでも取り込んじゃうところは
僕は結構気に入っています。
昨日紹介した赤松邸の方が
少し後で建てられたものです。
文明開化の混乱と興奮は
こっちの建物の方が伝わるかな〜?
石垣積みに木造3階+楼が2層です。
3階部分は増築だとか。
残暑厳しい日でしたが
通風だけでかなり涼しい。
その風が入ってくるところは
分銅式の上げ下げ窓です。
これは現役で稼働していて
本来は分銅と窓のバランスで
自由な位置で止まります。
現代のビシッと位置が決まる
気密の取れた窓も気持ちいいですが
こういう知恵とおおらかさの
ある建具って
やっぱり素敵だな〜。
内部では
近代の教育と生活の
展示が見られます。
稲作のことだったりとか
昔の温熱機器(?)だったりとか
涼しかった階下と比べて
最上階の楼は暑い。
夏を旨、で作られているけど
生徒が何十人もいたら
暑かっただろうし
冬は寒いだろうな…
それでも当時は最先端の
建築であり、そういう場所が
残っていて見学できることは
とてもありがたいことです。
先般、学校の断熱改修を求める
署名が文部科学大臣に提出されました。
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学校のエアコンはそれなりに
整備されてきましたが
無断熱のRC、特に最上階は
エアコンは全然効きません。
躯体も蓄熱体、中にも
大量の発熱体(児童生徒)
そりゃ暑いですよね。
エアコンに頼るのを前提にするのは
どうかと思いますが
新築ではなく
すでにあるRCの建物を使うなら
やむを得ないかな…
学校が我慢の場ではなくて
いい学び舎になるようにするのは
大人の責任ですよね。
僕は学校嫌いであんまり学校に行きませんでした。
理不尽だったり、つまらない横並びだったり
暑いし寒いのも嫌だったなあ。
体育の時に水を飲むなとかいうし…
もう自分が行かないからとか
自分の子も卒業したからとかで
あとは野となれ山となれ
ではいけないです。
税金は未来の
子どもたちに使ってほしい!
子どもの未来は大事だけど
「子どもみらい」という
補助金の名前はどうかと思うけど…
見付学校の詳細はこちらから。