住宅・住宅会社の面白さも画一的なものではない

芥川賞、直木賞ともに該当作なし。「小説の面白さは画一的なものではない。作品を選ぶことは並大抵のことではない」とのことですけど、住宅の面白さも画一的じゃないよな〜


芥川賞・直木賞ともに「該当作なし」という
異例の結果でした。

27年ぶりということだけど珍しいですね。

こういう賞を受賞すると
キッカケに読んだりしますので
賞の存在が販売に大きく影響する
ということは想像に難くないですが
住宅だとどうでしょう。

住宅周りでもいろんな賞があります。

受賞すればもちろんプラスになるんだろうけど
芥川賞や直木賞と違って
一般に大々的に報道されたりしないので
ウハウハ、まではいかないのかな…?

今回の文学賞の審査では
選考委員の京極夏彦さんが

本当にきちんと選びたいと選考委員が思っている。小説の面白さは画一的なものではない。作品を選ぶことは並大抵のことではない

と言っていたとのことですが

小説の面白さは画一的なものではない
ってのはホントにその通りだと
思う一方で
だから文学に優劣をつけるのって
僕はどうかと思うけど…
(優劣ではないのか、一応)

と、芥川も言っている、かもしれません。
(直木三十五の顔は全然思い出せない、スマン…)

住宅の良さも画一的なものではありません。

かといって、見た目の奇抜さで特徴を出すような
建築家の仕事もだいぶ少なくなったような気もします。

じゃあ、住宅の良さってなんなんでしょうね?

工務店さんの「施工事例」みたいなものに
記されているスペック的なものを見ると
「面積」と「Ua値」と「C値」
が圧倒的に多いように感じます。

これらに少し離されて「耐震等級3」が
うたわれていることも多いです。

これ書いとく意味ってあるのかなあ…?

断熱性能も耐震性能も
高い方がいいに決まってますが

実際にはご予算とか希望プランとかに左右されて
上下への振り幅ができるわけですし

個別の住宅の性能をいうよりも
うちの会社ではこういう基準でやっています
だけが伝わればいいんじゃないか…

個々の家の事例で伝えるべきことは
お客さんが何を望んで
それをどうやって実現したとか

実際に暮らしてみて
どんな感想を持っているかとか

そういう数値に現れないところ
ではないでしょうか。

数値並べて書くと、そのお客さんも
「あれ〜うちは他よりUa値が低いや…」
と思っちゃうかもしれないし

まあ、数値を出すんなら
そういうものよりずっと参考になるのは
金額だと思いますが
金額を出しているところは滅多にないなあ…

(それこそ、お客さんが「あれ〜うちは他より高いや…」ってなるけど)

というわけで

住宅の面白さは画一的なものではない

その面白さは一社一社違うし
一軒一軒違うわけなので
それがまた面白い。

画一的にならないでね!


芥川は『河童』の中で
哲学者が書いた言葉として

阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じてゐる。

という文を残しています。

いやあ〜身に染みるなあ…
この言葉の面白さも、画一的じゃないのかもなあ…