いつまで引っ張るんだよ、と思われそうな九州場所。まだ続きます。
唐津には古いものが残っていたり、謎の清家清作品があったり。
でも新しいものだってあります。
無印良品唐津店。2024年竣工。あったらしい〜。
なぜここを見に来たかというと

木造なのです。
構造はSE構法。
構造材はSE構法で使う標準部材の合わせ梁、合わせ柱で、金物もほとんどは標準部材で出来ているそうです。

建築のプロたちが、同行してくれた唐津のみっちゃんに解説中。

当日は好天に恵まれ、ちょっと暑いかも、ぐらいの日だったのですが、折板屋根なのに暑くもない。
と思ったらこれ、『ZEB』(カギゼブ。ZEBの中での最上位)なんだそうです。
折板屋根は、実は断熱材をサンドイッチしていて、内側のは意匠。

ちょうど目線からは見えませんが、屋根の上には太陽光発電が乗っているそうです。

この建物は、SE構法で大規模非住宅も出来ますよ〜、というモデルでもあるわけですね。
現に、エヌ・シー・エヌは非住宅木造のネットワークをはじめています。
住宅の新築が伸びない市場にあって、これからは非住宅木造だ、みたいなことが、このところずっと言われています。
(非、って文字で始まる言葉ってイメージ良くないと思うんだけど、まあ置いといて)
ただ、非住宅がバラ色の未来の救世主かというと、もちろんそうではなくて
・どうやって仕事を取ればいいかわからない
・構造や防火の勝手が違ってわからない
・施工に人工をとられすぎると他の仕事に影響が出る
などなど、いろんな問題があります。
この辺をいち早くクリアして、まだみんながやれないうちにやっていたら、それはブルーオーシャン。
でも、あちこちで言い出して、FCもできて、となると、だんだんレッドの流れになってくる。
昨日、海の底を覗いてきたばかりなので、つい海の色で考えてしまうのですが。

↑これ、餌をあげているから寄ってきているけど、餌の数と、魚の数のバランスが取れなくなったら…
無印良品唐津店は、気持ちのいい建物でした。大規模木造ZEBとしてシンボリックでもあります。でも、地域工務店がやる仕事かと言われたら、違うかもしれません。
石油由来の素材から、地域素材への揺り戻し、というか、回帰をここのところ考えています。
そういう点では、もちろん構造材が木、というのはいいんだけど、大手も同じことを考えるわけです。
大手やFCがやりにくいのは「近くで調達できるもので作る」ということ。
地元の山の木、地元の職人、あとは施主というか事業主だって地元、そういう付き合いは規模が大きくなるほど、むしろやりにくくなります。
単に木造だ、っていうより、地産の率が高いんだ、という方が、社会的には長持ちする話だと思うな〜。
