あるものを尊ぼう 周辺環境に目を向けよう

文化の日ですね。文化の定義も様々だけど、あるものを尊ぶ、というのが一つの鍵では。


今日は文化の日なので
文化の話をしよう。

元々は明治天皇の誕生日で
日本国憲法もこの日に公布され
憲法記念日になるはずだったのが

色々あって
憲法記念日は公布でなく
施行日の5月3日に

ということだそうです。

憲法25条には

すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。

とあって
前にそのことにも
触れてますけど

小さい家でも健康で文化的な生活ができるはず
憲法で定められた「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」家が小さいとダメという説があるけれど…

さて、文化って
なんなんでしょうね。

関西には文化住宅なる
ものがあって

僕はその定義を完全に
理解していませんから
前にちょっと見かけた
これがそうなのかわかりませんが

ここでいう文化住宅の「文化」は
キッチンやトイレ
(台所や便所、という方がいいか)
が共同だった時代に

それらが全て独立して個々にある
だから文化的だ
なんて話だったんだとか…

今にして思えば
それって文化なんですかね?

文化と文明の違い
なんてのもよく耳にします。

僕のぼんやりした解釈では
(何かで読んだ話だと思う)

文化は精神的で
文明は物質的

とか

あるものを尊ぶのが文化で
ないものを欲しがるのが文明

とか

そんな印象です。

自分自身も多分に文明の恩恵に
預かっていますが

そこに文化的思想はあるのか?

というのはとても大事だと
いつも考えています。

工務店の仕事はモノづくり
(に見えている)
だからかわかりませんが

文明的な売り方がとても増えている
そう感じます。

外皮性能や空調機器のことを
一番に語るのなんかは
その典型に見えます。

まあ、文化と文明って
対立するものではないので
こんな風に書くのは僕の
偏見でしかないわけですが

それでもやはり
住文化というものを
大切にして欲しいし

そういう人とだけ
お仕事したいな〜
というのは偽らざる心境です。

そこにあるものを尊ぶ
という点では
パッシブデザインも一つの文化です。

でも、パッシブだ! とか言いながら
住宅の周りはコンクリートで固めて
窓は極めて小さくて木の一本もない

そんな住宅は文化的だとは
僕には思えません…

やっぱり周辺の環境と
どう繋がるか

それが
あるものを尊ぶ
という姿勢じゃないでしょうか。

そんなことを考える雑誌
ビオシティが
創刊30周年+100号ということです。

前職でご縁があった
建築家・山田貴宏さんの

ちっちゃい辻堂や
神山町町営住宅なども
登場し

周辺環境とともに
持続可能で豊な場・地域を
作る話が話が多数掲載されています。

ぜひ読んでいただきたい。