「工夫」という言葉はまさに工務店のためのもの

公開方法工夫支出、なるおかしな用語にも組み込まれている「工夫」という言葉は、職人がより良い仕事をしていく様から来ている、んだと思います


政治とカネって言葉
いろんな解釈ができて
よくわかりませんが

「政治とカネ」と騒ぐほど
カネになる人も
いるんだろうなあ…
と思ったりして。

あれほど拒否していた
政倫審への出席も

前回の選挙で免罪符に
なったと知るや
続々と手を挙げる身勝手さは
見苦しいな〜と思いますが

今日はそっちの話じゃなくて
公開方法工夫支出
にヒントを頂きまして…

こうかいほうほうくふうししゅつ
なる耳慣れない言葉

元々は「要配慮支出」なんて
言っていましたが

要するに
内緒で使う政治資金のこと

この訳のわかんない
内緒の金が野党の反対で頓挫して
法案から削除されて再提出、と。

まあ、これがダメでも
どうせ抜け道を作るんだろうな〜
まさに工夫してさ、なんて思ったけど

この「工夫」という言葉
もとをただせば
人夫工手間にんぷくでま
という言葉から来ている
なんて説があるそうです。

人夫、って言い方
今ではあまりしませんが
職人さん、と解釈しましょう。

その作業手間のこと。

単に職人の手間という
ことではなくて

まさに工夫を凝らして
よりよくしていく
という意味
のようです。

工夫というのは
仏道修行に専念する
というような意味もあり

そうやって聞くと
素敵な言葉じゃないですか!

そんな言葉を表にできない
政治資金を隠すために
使ってほしくないな〜!

住宅業界にも
工夫(というかひらがなのくふう)を
冠したグループもありますが

やっぱり本当の工夫をしているのは
まさに工務店の現場

という気概を持っていいと思います。


(この現場は謎すぎて工夫がわからないけど)

一方で、毎回毎回
新しいことに取り組んでは
かえって効率が悪くなったりもするから

いつも通りにやる
ということもとても重要です。

昨今、色々な工務店経営者とお話しする中で
多くの方が

「いつも通りにやる」ために
工夫をする

すなわち規格化、半規格化に
関心を強めているように感じます。

これは職人不足はもちろんのこと
高騰する建築費対策という側面が
大きいですが

その規格化、半規格化自体は
やっぱり工夫しないと
実現できないものなので

工夫を重ねた先に
新しい「いつも」が見える

規格化とまでいかなくても
自社仕様の見直し、絞り込みも
同様です。

積み上げたらいくらになった
予算が合わないから
メーカーや職人に泣いてもらおう
そんなのは工夫じゃないのです。

無駄は絞りながら
遊び(余裕)は残さなければいけない

安定させながら
新しい挑戦をしなければいけない

経営者は、現場で工夫している
人たち以上に
工夫して会社を組み立てないといけない
大変なお仕事ですね。

ともあれ
工夫という言葉は
工務店こそ使っていい!
使うべき!