敬老の日・諸問題

建築業界では職人の高齢化が問題視されていますが、経営者の高齢化問題もまた課題ですね。後継者を選ぶ以外に、なんか考えてますか?


今日は敬老の日
いつの間にかハッピーマンデーになっていたけど
今年はたまたま元来の15日ですね。

特別に敬う日なんて作らなくてもいいのに
と思う一方で
もう僕も敬ってもらう方が近いかな
なんて気持ちもあったり

日本の65歳以上の人口は29.4%
ということで
(世界平均は10%ぐらいだとか?)

高齢化だ〜

と言いたくなりますが

高齢者人口自体は去年と比べ5万人減っている
ということなので

高齢者は減っているけど
高齢者の割合が増えている

つまり、人口そのものが減っている
ということですよね。

高齢化と人口減少は
どの産業にも影響がありますが

とりわけ建築業界にあっては
働く人、特に職人の高齢化と
人口減少による家を建てる人の減少

って話は耳タコの割に
だからと言って何もしていない
というところも多いようですが

まあ、ここではそのことよりも
社長の高齢化
について触れてみます。

大きな工務店で社長が
お客さんと会うことがほとんどない
というケースもありますが

僕の周りだとそういうケースは少なく
社長が一人何役もやっていて
もちろん営業窓口みたいも社長
という方が多いようです。

これは(大変だというのを除けば)
会社の姿勢がはっきり伝わるという点でも
いいことだと思いますが

どうしてもお客さんとの世代間ギャップが
課題になってくるはずです。

いや、俺はギャップなんかないぜ
という方は本当に若々しいのか
ギャップも気づかないほどの状態なのか
わかりませんが

長期的にみたら当然誰でも引退の時が来るので
このギャップは解消しないといけないのですが

もう少し短い目で見ると
自分に近い世代のお客さんをとる
ということに注力してもいいのかも

50代ぐらいで終の住処を新築する
というケースはチラホラありますし

新築ではなくても
今、50代・60代の人の住まいは
そこそこ問題を抱えていることが多いけど
なんとなくそのまんま

というのがメチャクチャ多いです。

そういう人たちに
家を治すととても快適になる
ということに気づいてもらう
あるいはその動機を与える

そういう活動は業界としても
あまり活発ではないような…

(実家リノベなんてのは言い出されているけど
親じゃなく子側の動機ですね)

幸い、年齢を重ねた経営者だからこそ
そこらへんのことは実感を持って語れるし
だからこそターゲットとなる層にも
共感を持ってもらえる

ということをもうちょっと狙っても
いいんじゃないかな〜

そのまま高齢者専門でやっていくのか
代替わり含めて一時的なものかは
その会社の事情によるでしょうけど

時間の経過は誰にでも
平等に訪れるので
経過後の姿を想像しとかないとね。
もちろん、僕もね…

「老いるショック」なる言葉を生み出した
みうらじゅんさんが
「アウト老」という言葉も作り出したので
この本でも読んで勉強しよう。
(元の連載が「人生エロエロ」だからそのつもりでね)

みうらじゅん (著)