日経平均株価があがると住宅着工は増えるの?

日経平均株価が5万円超え。景気いいね〜、家もバンバン建つ…というわけにはいかなくて


日経平均株価が初の5万円突破
なんだか景気がいい話ですが
住宅着工にはどう影響してくるか?

この株高の要素の中には
住宅関連への財政出動期待も
あったりするようですが

ここ20年の日経平均(高値)と
新設住宅着工(賃貸なども入れた全て)を
グラフにしてみたら

うーん、因果関係はない…?
10年ぐらい前までは
グラフの動きが似ていますが

ここ数年は住宅が緩やかな下降の一方
株価はどんどん上がっていますね。

昨日、手が届くという
言葉について触れました。

株高の影響を受けて資産が増えている人は
あれこれ手が届くけど
実際には手が届かなくて建てられない
という人が増えているわけですね。

東京都区内では
中古マンションも1億円越え
新築マンションはかなりの割合で
居住用ではなく投資用になっていて

同じ「人が暮らす」建物だけど
なんだか戸建て住宅とは
全然別の論理で動いているみたい。

昨今の政治に期待されているのは
物価高対策ですが

これまでの政策は補助金メインで
物価高対策というよりは
むしろ総額は上振れさせる方向です。

高くても建てる人はいるわけですが
どこにいるんだろう?

以前見た何かの調査では
住宅取得を考えたときに
総合住宅展示場に行く、という人が
半数ぐらいいるそうです。

そこで手練れのハウスメーカー営業に
捕まってしまう人もいるでしょうけど
なんとか難を逃れて(?)
無事、市場に出てくるお客さんもいる

そういう人を狙ってか
総展のすぐ横とかに
モデルハウスを持っているところって
ありますよね。

総展の出展料は必要なくて
それでいて総展に来た客の目につく
なんともうまいやり方ですが
まあ、そうそう狙ってできることでもなく

でも、考え方としてはすごく示唆的です。

巨大な流れのすぐ横で自分の土俵をつくる
という発想。

それは住宅展示場の隣に建てることに限らず
SNSでも、広告でも、メディアでも同じです。

たとえば大手メーカーが莫大な広告費を使って
市場全体の“温度”を上げてくれたタイミングで、
その熱を逃さずに拾える場所を
地場工務店がどうやって作ればいいのか。

お客さんに見つけてもらえないことには
勝負にもなりません。

見つけてもらえないなら迎えに行かないと。