「お客様は神様」の時代から、お客様を「カス」と略す時代へ

カスハラと書いてあるカステラ

カスハラ対策の義務付けスタート。カスにハラされたくないのは誰もがそうでしょうけど、なんかしてる?


新聞をやめてしばらく経ちます。
ストレートニュース(私見とかが入っていない報道)としては、一番使っているのはNHKラジオのニュースかな〜。

そのラジオを聞き流していたら、「ゴキブリの悪化」という謎の言葉が。

え? と思って聞き直したら、日銀短観の、大企業非製造業のことでした。
5期ぶりの悪化、と、
大企業の製造業は6期連続で改善だそうです。

中小製造業は足元は改善するも先行きは悪化、と。

でもこんな暗い話をしたいんじゃなくて、別の暗い話を。


同じ番組で、昨日10月1日から企業の義務になった「カスハラ」対策のことも触れていました。

工務店業をながくやっていれば、大なり小なり、おかしなお客さんに当たってしまった、という経験はあるはずです。
そういうお客を見抜いて、あらかじめやんわり断る、というのも、社長の役割だったりするのですが、最近のお客さんは、見抜きにくくなっているみたいですね〜。

いい人だと思ってたら、突然クレームつけてくる、みたいな。
なんか、そういうことを指南している団体とかがあるんじゃないか、と勘ぐりたくもなりますが…

しかし、そっち方面の具体的な対策の話、でもありません。

カスハラ、って言葉、よくないな〜。

字面は「カステラ」みたいだし、(いくら嫌なヤツでも)お客様のことを「カス」と略しちゃうとか。
(そして、カスは自分を神様だと思っている)

カスハラと書いてあるカステラ

法律の条文では、カスハラ、という言葉は使われていません。
「顧客等言動」なる、これはこれでよくわからない言葉が使われています。

でも僕は、「顧客等言動」の方が、まだマシかな、なんて思います。

なぜか? カタカナ語は往々にして、受け取る範囲が人によって違ってしまうから。
「セクハラ」が(言葉として)流行りだした頃、いろんなレベルで、「それってセクハラですよ〜」みたいな話が、あちこちにありました。

まあ、「ハラスメント」は、された側がそうだと思えばそう、ってことのようです。
そういう意味では、受け取る範囲が違うのは当たり前かもしれません。

でも、条文には「社会通念上許容される範囲を超えたもの」とあり、じゃあ社会通念上許容ってどこまで…?
(これに限らず、法律ってのは、解釈の幅があるものですが)


企業の経営者としてやらないといけないのは、「カスハラ対策をしています」みたいな発信を…と、いつもの僕なら言いそうです。
けれど、それより大事なのは、従業員を守るという姿勢を、ちゃんと社内に見せることの方なのでは。
(ちなみに、周知は義務の一つに入っています)

従業員に、この話、してますか?
昨日のニュースでそんな話を耳にした従業員が、今日、出社してきて、あれ〜ウチの会社って、なんにも触れないなあ…、なんて、がっかりされないように、一言でも、言っといた方がいいんだろうな〜。