地域の一隅を照らす工務店を応援したい佐塚です。
地域といいながら、自分はついつい割とグローバルな方に目が向いてしまいがちですが、せっかくだからそういう視点からのお話を。
GoogleTrendsというサービスがあります。Googleでどんなことが検索されているか、ということが大掴みにできるサービスです。
工務店さんの社名なんかを入れても、多分それだけだとあんまり傾向は掴めませんが、業界の大きなワードを入れてみると、それなりに何か見えてくるように思います。
いくつかのキーワードの検索水位を、ここ1年ぐらいで比べてみました。
(実は「リフォーム」もワードに入れて比べてみたのですが、リフォームの検索量が圧倒的に多くて、グラフが成立しなくなりましたので、リノベーションで比較しました。分譲住宅や、建売住宅、というワードはまた別で触れたいので割愛)
一目見てお分かりのように、「注文住宅」「住宅展示場」「賃貸住宅」「リノベーション」は、だいたいどの月も似た推移をしていますね。
昨年5月に「住宅展示場」が突出し、7月にリノベーションが突出している例外がありますが、あとはだいたい同じような折れ線グラフができています。
新建ハウジングwebで、毎月住宅展示場の来場者のニュースが出ていますので、そちらのグラフも拝借して見比べてみましょう。
出典:https://www.s-housing.jp/archives/304193
2022年度の住宅展示場来場者数をみると、概ねGoogleTrendsの「住宅展示場」の検索と同じような折れ線を描いています。
若い人はGoogleで検索するより、Instagramから辿り着いてくるケースが多い、とあちこちで聞きますし、実際に若者からもそういう話を耳にすることもあります。インフルエンサーとか、ビジュアル的に参考にしたいものがある場合はその通りかもしれませんが、「住宅展示場」などのキーワードでは、まだまだ検索エンジンも強い、ということなのか、このグラフに出ているのが年齢層が高いのか、ここではそこまで読み取れませんが、いずれにせよ、検索キーワードと住まい手予備軍の行動には相関関係を見て取れる、と考えて良さそうですね。
このところ、全国的にみると、注文戸建は苦戦し、建売や貸家は比較して堅調、という景況かと思いますが、この検索ボリュームにもそれが表れていると言えるかもしれません。(マンションや建売のことがグラフにはうまく落ちてないですけどね)
そして、住宅を検討している人と同じような折れ線を描いて、リノベーションというワードが推移している。
だからと言って、じゃあリノベに取り組むべし、というような結論を言いたいわけではありません。こういう傾向を頭に入れておくと、他の情報の見え方も変わってくるかもしれない。あれはああいうことかもしれない、これはこういうことかもしれない、という、妄想力を強めるための基礎情報です。
キーワードをもっと多様に(貸家とか、分譲住宅とか、持ち家とか)したら、もっと細かいことが見えてくるかもしれませんが、ひとまずネタとしてはここまで。