成熟度でオートバイ業界に及ばない住宅業界

住宅業界は
モーターサイクルに比べたら
未成熟だなあ、って感じました。

僕の90年代は
オートバイのことばかりだった。

今日はその例えが多いから
ついて来れない人、ごめんなさい。
下の方だけでも見てね。

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地域をよくする工務店を
応援するネットワークの
佐塚です。

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前にも少し書きました
頭の中はオートバイばかり
という時代がありました。

当時は1990年代。

オートバイ業界は
「最高速」こそ正義みたいな
ところがありました。

目指せ300km/h! みたいな
記事がバイク雑誌を
賑わせていました。

でも僕にはあんまり関係ない

僕が好んで乗っていたのは
オフロードバイク
それも2サイクルばかり。

オフロードバイクというのは
読んで字の如くロード(舗装路)
じゃないところ用の乗り物です。

未舗装路、林道、オフロードコース。
そんなところで300km/hも
出せるわけありません。
(舗装されてても一般道ならダメだよ)

僕はトコトコ山を走ったり。

ゆっくりだけど確実に次に進む
競技をしたり。

そっちの方が大事だったから
最高速には全然興味が
ありませんでした。

足がつきやすいとか
音が小さいとかそっちの方の
「性能」が大事だったなあ。

国内のオートバイ市場が
一番盛んだったのは1980年ごろ。

80年の国内2輪販売台数は約235万台。
今回振り返った90年は約165万台。

30年後の2020年には
なんと約36万台と大幅減少です。

コロナの影響で2輪ユーザーが少し増え
2021年以降は微増しているようです。

とはいえ微増、かつてとは市場が
文字通り桁違いに小さくなっています。

国内市場専用車は減って
途上国やヨーロッパと共通の
グローバルモデルが増えました。

合わせて、オートバイ業界にも
「環境性能」が求められるように
なりました。

さて、前置きが長くなったけど
この辺からが本題です。

現在、オートバイメーカー各社は
厳しい環境性能を満たした上
各社の魅力をアピールしています。

環境性能というのは
排ガスの綺麗さとか
燃費とか、そういうやつです。

これはもう、最低限の条件であり
差別化材料にはなっていない。

その上で、長旅に適したものもあるし
ハイパワーでガリガリ走れるのもあるし
トコトコと近所を走れるのもある。

ひるがえって、我が住宅業界はどうか。

「性能」という言葉がほぼほぼ
「外皮性能」だけを表しています。

外皮性能が大切な要素なのは
いうまでもありません。

同じ室温を保とうと思えば
外皮性能によって「燃費」が
変わってきます。

それはもちろん
大事な性能の「一つ」

寒い家とか暑い家とか
光熱費がかかりまくる家などは
誰でも嫌に決まってますからね。

でも、それがあなたの会社の
最大の売りなんでしょうか?

webのトップページに
Ua値を書いたらお客様に支持される!
なんていう話もあります。

これは、多くの住宅の
環境性能が低いことによる
差別化、なんだろうけれど。

建設業って、車やオートバイ業界より
ずーっと長い業界なんだから
もうちょっと成熟しましょうよ。

(世界最古の企業は
飛鳥時代からやっている
建設業の金剛組)

せっかくそんな歴史があるけれど
成熟とは程遠い。

オートバイが成熟してきているのは
もしかして市場がヨーロッパ等と共通に
なったからなのな?

最近は海外でヒットした
125ccなどの小排気量車が
日本でも売られるようになってきています。

これ、今年のモーターサイクルショーから。
主役っぽいブースですが、
125ccとか155ccの小排気量ばかり。

今までは、それでもやっぱり
「デカくてハヤい」バイクが
主役だったかもしれない。

小さいバイクは
デカいバイクのような
見栄ははれない。

高速道路にも乗れないか
乗れてもちょっとキツい。

けれど、普段使いには
扱い切れるパワーで
かっこよくて楽しい。

値段も安い。

もちろん、燃費もいい。

あれれ?
住宅もそれでいいじゃない?

燃費が良くても
乗り心地、住み心地が悪かったら
どうしようもないですからね。

成熟していこうぜ!