「ものづくりへのこだわり」にどうこだわるか

昨日ちらっと書きました
和歌山の町の工務店ネット会員
和秋建設さんにお邪魔してきました。

自然乾燥材の紀州材を
手刻みで作ることにこだわっている
工務店、というか「建築屋」です。

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地域をよくする工務店を
応援するネットワークの
佐塚です。

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創業社長の前田さんには
今年から町の工務店ネットの
運営委員もお願いしています。

(せっかく記念写真を撮っても
二人とも作り笑いが
苦手なタイプで…)

冒頭に
「自然乾燥の紀州材の手刻み」
と書きました。

これは前田さんが譲れない
大切な要素です。

いい家のためにということで
びおソーラーも使い続けて
いただいています。

こちらは来週見学会を迎える建物。
(設計:SIMS建築設計)

ものづくりをもっと突き詰めて
いくために
加工場を入手したり

基礎工事も内製化したり
ということをはじめています。

ものづくりに対する
並々ならぬ情熱。

その情熱をお客様に
いつ、どんな風に伝えたらいいのか。

そんなことを
前田さんや、スタッフの鶴田さんと
色々お話してきました。

通常、和秋建設女子メンバーは
撮影NGらしいですが
僕の人徳(?)でお披露目。

左から、鶴田環さん
前田利香さん(社長の奥様)
上原真由美さん。

建築を担う男性メンバーも
含めて、それぞれの立場で
前田社長のこだわりを支えています。

今、工務店は
仕事を手放す型(アウトソース)と
内製化を強める型に分かれています。

工務店のやらなければいけないことは
多岐に渡り、全部を自社で
こなすことが難しくなってきています。

その時に、何を自社に残し
何は協力者に委ねてもいいのか。

極端な話、受注するのは工務店でも
あとのことはほとんど外注という
例も存在します。

工務店は、元々エージェント(代理人)
的機能の大きい業態でした。

住まい手が大工に発注する時代から
工務店(代理人)に発注する時代に
なって久しいです。

僕は、外注オンリーの工務店には
「そのうち旅行代理店みたいになるよ」
と言っています。

かつての、旅行手配だけをする
旅行代理店はインターネットの台頭で
ほぼ絶滅しました。

大手のスケールメリットがあるところや
独自の種を持っている旅行代理店だけが
残って仕事をしています。

工務店業界には、まだここまでのことは
起こっていないかもしれません。

でも、スケールメリットもなく
独自の提案も持っていなければ
遅かれ早かれ退場を余儀なくされる…

これは間違いありません。

その独自の提案、こだわりを
どんな風に伝えるか
という点で
工務店の一助になれれば…

と、今回の訪問でも
思いを新たにしました。
って、終わりっぽいけど、もうちょっと和歌山の話が続きます。