少し前に、住友林業が
宇宙で木材曝露実験をした
なんてリリースが出ていました。
あれってどうなったのかなと
気になって
昨日、検索してみたら
7/20、21の両日で
「DIME」のwebで
取り上げられていました。
この曝露実験の先には
木造人工衛星打ち上げが
あるそうで…。
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地域をよくする工務店を
応援するネットワークの
佐塚です。
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約10か月間、宇宙空間に
試験体をさらしておいても
割れ、反り、剥がれなどが
なかったそうです。
試験体は
ヤマザクラ、ホオノキ、ダケカンバ。
宇宙空間では、宇宙線がモロに当たるから
激しく劣化しそうな気もしますが
宇宙には空気も湿気もないから
木材が変化する要因が少ないのかな?
この実験を経て来年以降に
木造の人工衛星の
打ち上げを計画しているんだとか。
こんな感じじゃなくて、もっと素朴な箱のようですが。
最近は木の利用促進が進んでして
高層建築も木造化が可能になってきました。
日経アーキテクチュアの最新号が
「木の有名建築その後」という
特集をしています。
なんでも木で作らなくても
いいんじゃないかな…と
思うこともありますが
せっかくの再生可能素材ですから
うまく活きるならアリかな。
日経アーキの記事にもありますが
木造の耐用年数を見直す動きがあります。
まだまだ木造は耐久性が低いと思われていて
大きな建築物の場合に融資が受けづらい。
(補助金がガバッと出るケースもあるけど)
そんなことがこれから改善されていくと
都市の高層ビルも木造化されていく
素敵な未来が…あると思います?
そうすると、木材需要が増えて
小さな製剤所は買い負けて
材が手に入らないとか
CLT用のB材需要が増えて
B材だけでなくA材まで
そっちに回されてしまうとか
都市木造化が、もし急速に進むと
別の意味でのウッドショックが
やってくるかもしれません。
木造の人工衛星だって〜!
という明るい話(?)から
すっかり暗い話になりましたが…
木造の耐久性が見直されて
利用が拡大していくこと自体は
大いに歓迎しています。
いざというときに「材が手に入らない」
とならないようにするためには
やっぱり山・生産者と関係を作っておくことです。