芸術の秋、まちにアートは足りているか?

芸術の秋らしいですね。

なんで秋が芸術なのか
展覧会があるからとか
暑くなくなって創作活動を
する気になるからとか

まあ、9月下旬になろうというのに
相変わらず暑いですし
秋なんてなくなっちゃったような
昨今ですけど。

タイトルは大上段に構えましたが
僕は、とんとアートには縁のない人間です。

たまに美術館に行ったりしますが
美術館に行ったら閉塞した
なにかがなんとかなるんじゃないか
みたいなスケベ根性です。

芸術そのものを評価する眼は
なかなか養われませんが

芸術を通じて変化を促したい
という作家の気持ちはよくわかります。

事務所の近所に
「田んぼアート」
をやっているところがあります。

そばを通ったので
のぞいてみました。

こんな櫓が組まれていて
オジサンたちが
にこやかに出迎えてくれます。

大河ドラマにちなんで
今年の絵柄は徳川家康。

徳川家康の田んぼアート

図面?みたいなものの展示も。

通常の稲に混じって
赤米とか紫黒米とかを使って
濃淡の表現をしています。

機械で刈り取ったら混ざっちゃうから
手で刈るのかな、大変だな…

2011年からやってきたけど
メンバーの高齢化で
今年で最後だそうで、残念です。

さて、建築はアートかデザインか
なんてことがよく論じられます。

そもそもアートとデザインの定義を
よく理解しておかないと
論争にもならないですが

まあ、玉虫色の意見でお茶を濁すなら
両方だよね…と…

そんな建築も、工事中の現場は
アートからは遠いのが実情です。

足場にかかった養生シートとか
仮設トイレとかは
必要なものではありますが

実用一辺倒で、美しくない
というか、美しくあろうと
していない。

そんな建築現場を
アートで彩ろうというのが
「まちかどシート」です。

ホーム | 新建新聞社 まちかどシート

このシートは
弊社の企画・制作で
販売を新建新聞社にお願いしています。

11人の作家さんが4枚1セットの
シートを彩ってくれています。

現場に社名が入ったシートを
掲げているケースは多いですよね。

大手量産メーカーだと
「なんとか賞受賞」
「顧客満足度1位」みたいな
自慢話も多い。

養生シートを派手な色にして
目をひこうという会社もあります。

自社が目立てばいい
自慢できればいい

というのは分からんではないですが

工事中の風景を多少なりとも和らげて
宣伝ではなく町にアートを提供する

という姿勢を見せる方が
かえって好感度は上がるんじゃないかなー
と思ってはじめた次第です。

工務店さんの現場に行くと
思わず目にすることがあり
嬉しくなります。


和秋建設さんの現場。


入政建築さんの現場。

僕の嬉しさと
一般の方の感覚は違うでしょうけれど

こんな風に現場を彩ってみても
いいんじゃないかなと
改めて感じました。

まちかどシートは新建築新聞社で
買えますが、オリジナルのシートが欲しい
という場合は手の物語で扱っています。

社名シート | 手の物語有限会社
半製品、共感・熟成通販ネット

デザイン済みのテンプレートも
あるけれど
完全オリジナルデザインも可能です。

こちらはあくまで社名のアピールだけど
まちかどシートとあわせて
使ってもらえればうれしいです!