延長保証ってどうなんだろう?

今朝、妻のお弁当用に
シャケを焼こうと
ヘルシオ(オーブンレンジ)に
おまかせしていたら

水が足りません。必要な量まで水を足して下さい。

と叱られてしまった。

タンクに水がないときのエラー
だけど…
水、入れたよ?

何度か試したり
洗浄機能を使ってもNG。

仕方がないのでシャケは
ガスコンロで焼きました。
(最初からそうしろって?)

ヘルシオは過熱水蒸気という
水蒸気を最高で300℃まで加熱して
調理するという仕組み。

そういえば、蒸気式木材乾燥庫
「S-DRY」を開発した大石千壽さんが
「ヘルシオみたいなもんだ」
と言っていたような…

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最初は自社の製造システム(Jパネル)のために乾燥機を開発し、今も木材乾燥機の性能向上に妥協しない会社です。

でも今日の主題は木材乾燥ではなくて
「保証」です。

ヘルシオちゃんはどうやら
故障してしまったらしい。

水タンクから水が供給されないので
ポンプが壊れたか
経路が詰まったか。

電子レンジの分解は
リスクが高そうなので

仕方ねえ、修理頼むか

という結論に達しました。

購入は2021年5月。
メーカー保証期間は1年です。

いつも思うけどさあ、
家電の保証期間1年って短くない…?

5年の延長保証に入っていましたので
それが使えるのかな。
無料でなおるといいな…

さて、住宅にも「延長保証」がありますね。

工務店向けには、10年瑕疵担保責任が
切れた後の延長保証がありますが
ここで取り上げたいのは
住まい手向けの方の延長保証です。

「保証」と聞くと
消費者側としては
「無料」
「補償」してもらえるような気になります。

「保証」は、責任を持つということ
「補償」は、損害の埋め合わせ

読みは同じですが
意味は結構違いますよね。

壊れた、不具合が起きた
という場合は「補償」してもらいたい
というのが消費者心理ですが

実際は「保証」ですから
単に損害が埋め合わされることはなくて
保証規程に基づいた何かが供されるに
すぎません。

そして「保証」するに足りるだけの
メンテナンス工事をやるのが条件ね!
というのが一般的です。

工務店は
受注時のアピールと
メンテナンスの囲い込みで
嬉しい

住まい手は
長く保証されて嬉しい

保険会社は
保険料が入って嬉しい

で、三方よし

なのかな…?

賃貸住宅のサブリース事業者が
やっている家賃の保証なんてのが
一時期話題になりましたが

あれも、家賃を保証して欲しかったら
いついつどういう工事をしろとか
借り上げはするけれど家賃は下がるかもだとか

最初はいいけどいつか爆発する
時限爆弾のようなもん
という話もありました。

僕も、今回ヘルシオが壊れて
初めてじっくり延長保証の
規程を読みましたが

消費者に都合のいいことばかりではありません。
修理できなければ代替品が来るかもだし
その機種やメーカーは指定できません、って。

今回は違いますが
家電の延長保証は年月が経つと
補償される金額が減っていくものもあります。

入る時にはそんなの気にせず
「長期保証だ!」で済ませちゃうんだよなあ…

さて、住宅の延長保証。

延長保証、というのが、新築するときの
お客さんへのアピールの一つに
なるのかもしれませんが

保証規程通りのメンテナンスが
本当にずっとできるのか。

できていなかったら
保証しませんよ、で通るのか。

それが本当にお客さんにとっても
自社にとってもいいことなのか。

お客さんは本当に保証の内容を
理解しているのか。

難しい問題ですが
ちゃんと考えて選択しなければ
時限爆弾が爆発するかも…