火葬場で空き家問題リーフレットを見て考えたこと

「普段やらないこと」をやろうとするきっかけはどんなことなんでしょう?
火葬場で空き家に関するリーフレットを見て、ニーズとタイミングというのは大切だなと感じました。


「普段やらないこと」を
やろうとするきっかけは
どんなことなんでしょう?

火葬場で空き家に関するリーフレットを見て
ニーズとタイミングというのは
大切だなと感じました。

引き続き葬祭関係で恐縮ですが
火葬場にて。

浜松市には市営の火葬場が
7箇所あります。
(市町村合併の賜物…?)

今回訪れたのは中でも
最大規模の浜松斎場

人用の火葬炉は14基
(このほか動物用が2基あり)

義父を送った日も
他にもたくさんの方の
火葬が行われていました。

これから火葬、という一団もあれば
収骨真っ最中という一団もあり

待合室では、まだお別れを済ませた
ばっかりの一団もいたかと思えば
待っている間にすっかり酔っ払っている
一団も(僕じゃないぞ)

どうしても動線が重なるところがあって
雰囲気がズレるな〜と感じました。

先月見せていただいた
益子義弘さん設計の
金山町の火葬場は
火葬炉も一つ、待合も一つ。

金山町の「結界」に座す火葬場
金山町では益子義弘さんによる金山町火葬場も見学させていただきました。 人生で最後にお世話になる建築がどういうことを考えて作られたものなのか。

送られるお一人だけのために
時間が流れる場所です。

人口規模的に仕方ないんでしょうけど
14基いっぺんに動いていたら
厳かもへったくれもないかもな…

かように、時間の流れというのは
大切だな〜と思っていた時に
待合の一角で目についたもの

「放っておけない空き家の話」
という司法書士連合会の
リーフレットでした。

ここからPDFがダウンロードできます。

日本司法書士会連合会
司法書士や司法書士会の活動についてのご紹介。司法書士は使える法律の知恵と等身大のアドバイスをご提供します。

日本の一人暮らし率は
(おひとり様世帯)
30%ぐらいだそうです。

火葬される方が
一人暮らしをしている率も
高いはずです。

厳かに送り出すべき、ではあっても
一人暮らしの方が亡くなって
空き家ができるタイミングに

空き家にはどういう問題があるか
それを知らせようとすることは
大事なことだな〜と感じました。

亡くなってすぐに家の処分方法を
考えるなんて不謹慎だとかいう
意見もあるのでしょう。

人が亡くなった後は何かと慌ただしく
そのうち、いつか、と思っていたら

十年以上も経っていて
劣化が進んで売るにも売れない
そんな空き家もゴロゴロしていますね。

火葬場でリーフレットを見て
即、動く人は少ないかもしれませんが
心に楔を打ち込んでおくことは大切です。

人が亡くなった、ということ以外にも
転勤などの理由で
建てた家を手放したいというケースもあります。

工務店は家を作ることは
とても得意で頼りになりますが

家をなんらかの理由で手放すという時は
あんまり頼りにならないことが多い

建築業と宅建業の違い、といえば
それまでかもしれませんが

住まい手さんの色々なライフステージに
関わりを持って

改修・修繕など
適切なタイミングで仕事を得ていくことも
大切ですし

建てた家が、何らかの事情で
手放したいという時に
買取再販したり

買取はできなくとも
新たな住まい手を探して
最新知見でのリノベーションをしたり

様々なニーズに対して
タイミングよく提案できるように
していくためには

やっぱり既存のお客さんと
継続的に繋がりを持っていることに
つきますね。

建てっぱなしはもったいないよ!