ラジオ・難波和彦さんの「住まいをよむ」

相変わらず耳は音声メディアで埋まってます。

今日は工務店の皆さんにも
おすすめしやすい
住まいのお話。

この1月からNHKラジオ第二放送
「こころをよむ」で
建築家・難波和彦さんの
「住まいをよむ」が始まっています。

こころをよむ
こころをよむは、文学・美術・映画など、各分野の第一人者が、現代人が抱える、老い・家族・環境など、さまざまな問題をストレート・トークで分かりやすく読み解いていく番組です。

明後日28日が4回目の放送日です。
聴き逃し配信のリンクも
一番下に張ったのでぜひ聴いてみてください。

第一回は「住まいと現在」
コロナ禍にも触れながら
難波さんが兼ねてから述べている

「住まいの四層構造」について
説明しています。

↑テキストより引用。

今、工務店の仕事のアピールは
第1層・物理性や
第2層・エネルギー性に
大きく傾いているように思えます。

社会的に、そして長いスパンで見ると
全ての層が重要なのですが

横軸の「時間」や「サステイナブル」は
ちょっとおろそかになりがち、かも…

僕は難波さんとは面識はないのですが
放送大学の学生だったときに
難波さんの「新しい住宅の世界」という講義を
履修したことがあります。

その時の教科書を引っ張り出してきたら

やっぱりこのへんにマーカーがしてあった。

そんな第一回は
ぜひ聴いていただきたい。

第二回は「家族と住まいの変容」

いわゆる個室の扱いについて
山本理顕さんの住宅論や
ご自身の「箱の家」をひきながら

「個」を家族の中で
どう捉えるかを解いています。

僕自身は(特に子どもの)個室不要派で
そういう意味では難波さんのいう

個室の確保と個人の自立は別の次元

という意見に賛同しますが
皆さんはどうでしょう?

第三回は「住まいと住宅政策」

公団とか公庫とかそういう話も
あるのですが

興味深かったのは
アメリカと日本の住宅ローンの違い。

アメリカではかつて
サブプライムローンの破綻が
重大な経済危機を引き起こしました。

アメリカでは住宅ローンの審査が
住宅そのものについてなされます。

デザイン規制もはたらくため
あまりにも好き勝手なデザインでは
ローンの審査に不利になったりする。

一方、日本では借手の返済能力が
決定的な審査項目で
住宅のデザインには何ら制約がありません。

この違いによって
日本ではありとあらゆる意匠の
家が建つことにもなり

アメリカでは家のデザインは
旧来型にとどまる一方で
返済能力のない借手が増えたため
サブプライムショックが起こった、と。

アメリカではこのように
デザインが好き勝手にできないし

ヨーロッパ、中国、韓国などでは
そもそも戸建て住宅の需要が少ない。

さらに日本では
不動産として、建築そのものは
重視されてこなかったので

リセールバリューを気にせず
好き勝手なデザインで建て放題。

そういう意味では
日本は住宅デザイン天国なのか
地獄なのか…?

次回・第四回は
「住まいの標準化と工業化」
これも面白そうですね。

ぜひ聴いてみてください。

3月3日までは1回目から
聴き逃し配信が聴けます。

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