昨日は湿度の話で
加湿器のことを書こうとしたのに
あらぬ方に話が進んでしまいました。
空気を暖めると相対湿度は下がるので
人はあの手この手で家を加湿します。
住まい手が家電屋で買ってくるような
加湿器もあれば
全熱交換換気(は、加湿というより
逃湿防止ですが)のような
設備として組み込まれる場合もあり
気密を高め暖房計画をすれば
当然ながら
加湿の問題も
工務店は避けて通れなくなって
きていますね。
三種換気の場合は
加湿器は住まい手さん任せに
なる場合が多いかもしれません。
加湿器の種別論争は
昔からつきませんが
僕は気化式一択、だと思っています。
理由は二つ。
1.ランニングコストが安いこと
加湿器は大きく分けて3種類
濡れたフィルターに風をあてて
気化させる「気化式」
お湯を沸かして水蒸気を
発生させる「スチーム式」
超音波で霧を発生させる
「超音波式」
あとはこれらの複合型があります。
ランニングコストが安いのは
気化式<超音波式<スチーム式
の順。
その逆に加湿能力は
スチーム式>超音波式>気化式
衛生面では
スチーム式>気化式>超音波式
かな?
スチーム式は一度沸騰させますが
超音波式は、汚い水だろうがなんだろうが
ミストにして撒いてしまいます。
気化式もフィルターや水が汚ければ
臭いは出るかもしれませんが
加湿自体はあくまで気化、水蒸気なので
そこに雑菌は付着しにくい、はず。
そしてもう一つの理由は
2.構造がシンプルなこと
何より気化式は機械がシンプルなのが
好みです。
うちの気化式加湿器(ボネコ)は
モーターが一つだけ。
スイッチもファンの強弱だけ。
気化式は、言ってみれば
濡れたタオルに扇風機を
当てるようなものなので
周囲が乾燥していれば
早く気化しますし
周囲の湿度がそれなりに高いと
そんなに気化しません。
これは加湿力の弱さと
裏返しですが
要するに、あんまり加湿が
必要ないときは
それほど加湿してくれない
≒過加湿にもなりにくい
ということです。
シンプルな構造で
ガバッと大きく開くので
お掃除も簡単です。
フィルターへのアクセスも簡単。
まあまあまめに
掃除しているつもりだけど
水はすぐに汚くなってしまう。
いくら高性能な加湿器でも
内部の掃除ができないのは
僕はちょっとごめんかな…
テクノロジーが
嫌いなわけではなく
(むしろ好き)
一台でなんでもこなす
高性能な機械みたいなものにも
とても関心があります。
ただ、それはやはり
テクノロジーとしての関心であり
自分が利用者として使うなら
できるだけシンプルで
壊れにくく、壊れてもなおしやすい
そんなものがいいと
常々思っていますし
家づくりにおいても
できる限りそうあるべきだと
考えています。
冬も終わりしかも今日は雨という
加湿器日和でもなんでもない日に
こんな話を書いてしまったのは
タイミングを逃した
僕の過失ということで
(寒い! 冬が来てしまう)