龍雲寺・禅堂のレビューに見せかけた庭の話

浜松市入野にある龍雲寺 禅堂に行ってきました。そこでたまたま、庭と建築の話なんかが出たりして。


探さないでください

探さないでください
ゴールデンウイークも終わったことなので、本日からしばらく人里を離れてまいります

とお寺にこもりに行きましたが
結局、誰にも探されず
おめおめと世間に戻って参りました。

お寺に何しに行ったの?

なんて聞いてくれる人もいたので
順番が前後するけれど
お寺と施設の紹介をしましょう。

浜松市の龍雲時禅堂という
施設です。

臨済宗・西湖山 龍雲寺

龍雲寺 浜松市  永代供養・樹木葬・断食道場・坐禅会

龍雲寺山門

泊まっていたのは龍雲寺 禅堂

断食道場| 龍雲寺 禅堂| 静岡県浜松市 一日一食断食
一日一食「精進料理」でのリトリート断食。歴史ある寺、静岡県浜松市の龍雲寺の断食道場。書家、金澤翔子の書に囲まれた禅の空間で数日間過ごし心身を整える。一流料理人が調理する精進料理で1日1食断食。ダイエット、ストレッチ、デトックス、ファスティン...

去年、こちらで開かれていた
金澤翔子さんの書展に
行ってきたとき↓

龍雲寺・金澤翔子さんの書展で心を洗ってきた
書というのは紙に墨が乗っかっている、物理的にはそれだけのものですが、どうしてこうも人の心をつかむんでしょうね。 お寺で開かれた書展で感じた人の手による仕事の凄さのお話です。

寺院にあるとは思えないような
建築物が。
これは、またいつか
取り上げましょう。

などと書いておりました。
そこが今回行ってきた禅堂です。

朝晩、坐禅を組んだりお経を読んだり
住職の説法(というか雑談?)を聞いたりと
仏教的な要素もあるんですが

どちらかというとストレッチとか
食事を一日一食にするとかで

心身ともに健康になりたい
みたいな人向けの施設という印象です

広間では食事をしたり運動をしたり↓

禅堂広間

とはいえ
一日中修行に励んでいるわけではなく
自由時間がほとんどです。

その自由時間を
僕は読書とか自問自答に
ほぼ充てていたのは先日書いた通り。

部屋は個室。冷暖房完備
加湿器や空気清浄機もあり↓
禅堂の部屋

水回りも充実です。バストイレも綺麗↓
禅堂の水回り

各部屋ごとに違う書が掛けてあるそうです↓
禅堂の書

佐鳴湖を見晴らすテラス↓
禅堂から佐鳴湖

こんな環境でネットも
遮断して一人きり
素晴らしい時間でしたよ!

お寺でデジタルデトックスしたら自問自答ぐらいしかやることがなかった
せっかくお寺にこもったので、いわゆるデジタルデトックスもやってみたら、話し相手は自分しかいなくなった、という話

仏教的要素の部分も
すごく過酷な修行があるわけでは
ありません。

(一日一食でずーっと
自分のお腹の音を聞いているのが辛い
と言っている人はいましたが)

参加任意の仏教体験があり
これは色々なものが日替わりで

今回はたまたま「写仏」と
「境内ツアー」にめぐりあいました。

この境内ツアーが実は
とても素晴らしく

寺宝であり、普段は見ることができない
伊藤若冲と横山大観の画を
至近距離で見せていただく
ことが
できたのです!

ネットには載っけちゃダメよ
ということで画像はありませんが
これはなかなかの体験でした。

こちらのお寺
庭は北山安夫さんが手掛けています。

京都の高台寺や建仁寺などを
古いお寺の庭の修復を
してきている方ですが

こちらの庭は新設

仏教の庭というのは
仏教的テーマがあるから
ムズカシイですね…

庭の話をしている時、住職が
庭師が建築家より上の立場で
仕事をする

ということについて触れました。

建物を敷地に配した後で
開いたところに庭を作る
というのがほとんどですが

先にどういう環境を作ると決めて
建築をそれに沿って作っていく
、と。

ここでそういう話が聞けるとは
思っていなかったけど
寺院のような広い場所だけでなく
住宅でも大事なことですね。

なお、こちらの枯山水は
仏教体験の一つで
僕のような、たまたまいた人が
線を引いた状態のこともあるそうです。

なので、時にヨレヨレな
枯山水だったりするわけですが

龍雲時の枯山水

そんなことも含めて
訪れる人はぜひ庭を楽しんでください。

以上、観光ツアーでした。

言いたいことが
ほとんど書けなかったので
続く、かもしれない。