小少軽短美

スズキ歴史館を見学すると、製造技術やら何やらもさることながら、社是、コンセプトが大事ってことがわかります。


日産が大変なことになっているようで…
ホンダと経営統合していたら
なんてタラレバを言っても仕方ないですね。

さて、一方で昨日取り上げたスズキは
昨年度は過去最高益だそうです。

今年度の見通しは
久しぶりに減益みたいですが
基本的には好調と言ってよい状態

どうしてこんなに違うのか…?

というわけで昨日に引き続き
浜松観光…というか今回は
スズキ歴史館のお話です。

スズキの拠点はご覧の通り
ほぼ静岡県西部に集中しています。

元々は自動織機からスタートしたメーカーで
(ホンダもトヨタも自動織機からですが
日産は違います)
なぜかといえば、当時は儲かったわけですね。

ご覧の通り
なんだか自動車・オートバイに
転用できそうなメカニズム

やがて自転車に原動機をつけてみて

そのうち750ccも作ったり↓

レーサーレプリカブームの
火付け役? γ↓

ガンマといえばウォルターウルフ↓

400ガンマもいる↓

ハスラー50とか懐かしいぜよ↓
(今は自動車の名前になってますね)

あ、だいぶ脱線した。

ジムニー↓

そしてアルト。
47万円。

と、ここまで見てきたものに
全て共通点があります。

全部2サイクルエンジンです。

オートバイだけじゃなくて
ジムニーもアルトも。

いや、僕が2サイクル好きなだけですが
これも当時のスズキの強みだったはず。

↓社是が掲げられていますが

↓社是よりこっちがわかりやすい

小少軽短美

小さく、少なく、軽く、短く、美しい

あれ〜?
家づくりに転用しても
そのまんまいけちゃいそうですね。

大きく、多く、重く、長く、美しくない

そんな車も家も多いです。

そのほうが「高級感」は出るんでしょうけど
実際の住み心地はいかに…?

厚化粧の無駄と、飾りは一切捨てた。

これって、いろんなことの
コンセプトにできる言葉だなあ。

国内では
ブランド力としては決して強いとはいえない
スズキですが(地元浜松ではまた別)

そうやって
得意分野でポジションを作る
ってことは大事だな〜と
改めて感じます。

ともあれ
スズキ歴史館は
ただの古い乗り物の展示だけでなく

カットモデルがあったり

いろんなグッズが売ってたり

写真がないですが
自動車の製造工程なども
結構詳しく解説しています。

スズキという
ある意味で特化した自動車メーカーの
歴史と取り組みは

結構いろんなビジネスの
参考になるんじゃないかな。
オススメです。

要予約です。

スズキ歴史館
スズキ歴史館は、時代とともに歩んできた創業以来の多くの製品と現在のクルマづくりの様子を展示しています。スズキは、1909年に創業、1920年に織機メーカーとして設立して以来、「価値ある製品を」のことばのもとに、つねにお客さまの立場に立った“...