8月15日
この日はメディアだけでなく
SNSも急に神妙になる
戦後、という響きに
疑問も感じてこなかったけど
歴史的に見れば
戦後などという時間は
ほとんどない
世界では今も戦争をやっているし
日本にも戦争がしたくてたまらない人が
いるような気もする
とはいえ
先の戦争の終了によって
現行憲法が施行されて
一応の平和があることは
大変ありがたいことです。
世の中には
「違憲」とか「違憲状態」なる言葉があって
よく話題になるのは
自衛隊のことや一票の格差のこと
でも、今日取り上げたいのは
そっちではなくて
第二十五条
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
この権利は
きちんと行使されているのか?
国交省は
健康で文化的な住生活の基本として
必要不可欠な住宅の面積に関する水準
として
単身者は25平米
2人以上の場合10平米×世帯人数+10平米
という
最低居住面積水準
を掲げています。
3歳未満は0.25人
3歳以上6歳未満は0.5人
6歳以上10歳未満は0.75人換算
お子さんが10歳以上の
4人家族なら
最低基準が50平米
誘導居住面積水準
というより上位の水準もあり
こちらは
都市居住型と一般型に別れていて
都市居住型は
単身者40平米
2人以上は20平米×世帯人数+15平米
4人家族なら95平米
一般型(郊外、都市部以外)は
単身者が55平米
2人以上は25平米×世帯人数+25平米
4人家族なら125平米
で、最低水準の方が
満たされていないと
健康で文化的な住生活
が満たせないってこと、らしい?
僕は昔
6畳風呂無しアパートに
暮らしていましたが
そうか、あれは
健康で文化的じゃなかったんだな〜
なんて考えるのは
早計です。
建築家・増沢洵さんの最小限住居は
3間角の総二階・吹き抜けありで
49平米
4人家族なら
「健康で文化的な〜」の
最低水準に届かないけど
じゃあ健康で文化的でないか
といえば
決してそんなことはないはず。
小さい家の方が
健康で文化的な場合も
あるんじゃないかな?
(きちんと設計したら
という条件付きですが)
なのに、なぜか
家の面積が広いことが
いいことのように喧伝されていて
「この家は〇〇坪です」と
お客さんに伝えると
「それでは狭い(小さい)」
という反応が当然のように
帰ってくるけれど
〇〇坪という数字が小さい
という認識だけの
場合が多いから
そういう場合は
何坪かなあ?
暮らすには十分でしょ?
とか言っときゃ
いいんじゃないかなあ。
健康も文化も
一律の数字からは
生まれないのだ!
耐震性能とか断熱(と日射遮蔽)こそが
健康のもとだし
その家での生活が文化的かどうかは
設計者が文化的かどうかが
大きいんじゃないかな〜
健康の方はなんとかなっても
文化的じゃなさそうな家に
なってないかしら…?
でも今日は憲法記念日ではなくて
戦没者を追悼し平和を祈念する日
だった…
祈念しましょう。