耐震と土地選びの重要さは繰り返し伝えよう

明日で東日本大震災から14年。たとえこの時だけだとしても、災害の被害と教訓を、ちゃんと伝えてまいりましょう。


明日で東日本大震災から14年

8月に戦争の話題が増える
「8月ジャーナリズム」と同じように

1月17日と3月11日になると
大きな地震の話が現れては
割とすぐ消えていく…

それでもやっぱり
忘れちゃいけない地震や津波
災害全般のことは伝えていかなきゃいけない

阪神大震災からは30年も経ち
家を建てる世代でもあの震災を知らない
という人が増えているようです。

東日本大震災からは14年
30歳で家を建てるとしたら
施主は当時高校生ぐらい

そりゃ、我々がオッサンから
オジイちゃんになりかけるわけだ…

ま、年を食った分
「オジサンの若い頃は
大地震と津波があってね」
なんていうのもお役目かな…
(写真は震災後の4月
宮城県名取市閖上地区)

若い人は災害に対して
どこまで認識しているのか?

今、おそらく
住宅のスペックで
一番売りになるのは外皮性能

そのせいか
耐震性能は差別化要因ではなく
当たり前という風に
考えたいところだけど

実際の意識としてはまだまだ
高くない、というところも
多いようです。

お客さんも
基準をクリアしてれば安全
なんて思ってしまっている人もいる…

災害の話は明るい話じゃないし
それに乗じて商売の宣伝するみたいで
嫌かもしれませんが

起こってしまった悲しい出来事を
せめてちゃんと教訓にできるように
明日ぐらいは

耐震の重要さ
(特に、今年からの4号特例縮小に絡め)

そして

どこに建てるかが大事

ということも
改めて訴えていただきたい
と切に願います。

東日本大震災では
津波で建物が大きな被害を受けました。

古い家屋はもちろん
比較的新そうな家も
土台から引きちぎられたように
なくなってしまう…

しかし、地震そのものの
被害ももちろんあり

仙台の内陸部でもこんな建物も
目にしました。

津波が来なくても
地震で壊れてしまえば
元も子もない。

津波は来ない場所もあるけど
地震が来ない場所なんか
日本にはありません!

一方で
水のそばでなければ
津波災害は受けにくいから
水から離れて暮らせばいい

と言ってしまえば簡単ですが
漁業関係者だったりすれば
海から遠くは離れられないし…

でも、たとえば単純に
宅地開発用に埋め立てたところとか
昔から水に関わる地名がついている
ところとか

仕事の関係で海に近くないととか
建て替えとか
そういう理由なく

単に安いというだけで
そういう土地に飛びついちゃ
だめですよ!

というメッセージも
出し続けていきましょう。

自社で建てる建物はもちろん
それ以外にも災害で壊れる家が
なくなることを願って。