将来お得ですに疑問

カプセルホテルの「うれしい無料」から始まった話が、いろんな方に転がっていっちゃった。今の現金と将来の予測は、同じ財布に入れて計算してはいけない気がしています。ましてやそれが、欲しいものでないなら尚更。


日曜恒例メシの話。

カプセルホテルでカレーを食べていた時の話。
あれ、カレーの写真がないや

先日、東京に潜伏していた際、カプセルホテルを利用しました。
カプセルホテルの上段って、酔っ払ってると怖いのでちょっと嫌なんだけど…なんでもその日はBTSやらMrs. GREEN APPLEやらの公演があって、ホテルの空きが少ないし、あってもクソ高い!

というわけでカプセルホテルに2泊しました。それでも2泊で18000円ぐらい、一泊9000円ぐらいだから、カプセルにしては高い?


しかしこのホテル「うれしい無料がいっぱい」だそうで。

バータイムはアルコールが5杯まで無料、ポップコーンも無料、ラーメンも一杯まで無料。朝食はカレーやお茶漬けが無料。そしていつでもドリンクや味噌汁も無料。お風呂もサウナも無料。

無理やり計算してみよう。
アルコール@400円として5杯で2000円、ポップコーンは300円、ラーメン500円、カレー500円、ドリンク300円、味噌汁150円、お風呂1000円。
合わせて4750円ぐらいかなあ、もし別料金なら。

こういうのを、9000円のところ実質4250円! コスパ抜群! みたいな表現をするところ、ありますよね。(このホテルではしてません)

コスパ星人にはたまんないね…?


しかし、僕の手元からは1泊9000円相当の現金が減っています。(正確には、カード払いなのでまだ減っていませんが、現金が9000円×2、減ります)

別にあってもなくてもいいものが無料でも、それはお金の勘定に数えるべきものではないように思います。
将来の節約額を今の支払いの根拠にするときも、同じような怪しさが忍び込んでくる気がします。

住宅業界にも多い言説ですね。

断熱強化したら光熱費が減る、というのは、一見確かなことですが、将来の光熱費自体はなんら約束されたものではないので、ものすごい光熱費の値上がりの結果、支払額は減らないかもしれません。
(その場合、断熱強化しなければ、もっと増えてしまうわけですが)

逆に、ものすごく光熱費が下がって、エネルギー使い放題になるかもしれません。
(ならないと思いますし、なっても、そうしないほうがいいと思うけど)

もちろん、住宅の維持費や光熱費を抑えるってのは大切なので、それらができるだけかからないように作る、ってのは、大前提ですよ。

ただ、今100万円かけたら将来120万円お得、みたいな話は、なんか違うんじゃないかな〜

要するに、今あるお金と将来のお金を比べるんだったら、その間の時間の分だけ、将来のお金は割り引いて考えないとフェアじゃない気がする。
100万円、20年投資していたら、20万円増どころじゃない。まあ、減るかもしれないけど、それも含めて「将来のことはわからない」という話。

まあ〜、家を建てようとしている人に、こんな風に伝えても萎えるから、将来お得です、って言いたくなるのはわからなくもないけど…お金に換算せずに、その良さが伝えられないもんかなあ。
将来エネルギー価格が高騰した時に備えて、とか、メンテナンスコストも年々上昇していくから、できるだけ抑えられるように、とか(同じか?)。


同年代か年上の人と、最近よく年金の話になります。年金何歳からもらう? って。

先送りして死んじゃうよりも、生きてるうちにもらっといて、その額を織り込み済みで生活する方が僕はいいと思うけどなあ。

「損益分岐点は何歳か」という計算はよく話題に出るけれど、その時に金があっても使える身体かわかんないし、その前に死ぬかもしれないし、物価スライドも当てにならないし。

今もらえる年金と20年後にもらえる年金は、金額が同じでも同じ価値ではないと思う。
朝三暮四のお猿を笑えない、と思う次第です。

あ、全然メシの話じゃなかった。カレー、無料だけど美味しかったです。酒も飲んじゃった。コスパいいね(爆)