埼玉は北本市の、蓮見工務店さんにお邪魔してきました。

LANDShipTシャツを宣伝しながら。
建物や事務所、併設の加工場などを見せていただきました。
しかしながら…なんとブロガー失格、建物も事務所も加工場も写真を撮っておりません。

でも、見せていただいて通じて感じたことは、端正である、ということ。
図面上でまっすぐな材は、現場でもまっすぐである必要があります。
まあ、これは多くの工務店ではできています。
(たまに、できてないところにも出くわしますが)
木材同士が吸い付くように美しい突き付けとか、建具の召し合わせがピタッとしていながら動きは良いとか、そういうものに出会うと、嬉しくなります。
神は細部に宿る、なんて言葉を好んで使う人もいますが、大抵、それを言葉に出す人は設計者で、施工者は、そんなの当たり前に黙ってやるような…
(いや、これも、できない施工者もいるわけですが)
時々、驚くほど現場が綺麗な工務店さんに出会います。
今回は、建築中の現場は拝見しませんでしたけど、代わりに加工場や資材置き場を見せていただきました。
きっと現場も綺麗なんだろうなあ、と確信しました。
机の上を片付けても片付けてもすぐにカオス化してしまう僕が、偉そうに言えた義理ではないのですけれど、現場が散らかっていることに利点はありません。
強いていうなら、片付けの時間が(ちょっとだけ)いらない、ぐらいだけど、その分、何かを探したりする時間が増えるから、やっぱり利点じゃないか。
現場が綺麗で、かつ仕上がりが端正、というのは、職人が緊張感を持ちつつも、いい仕事をしてる、ってことなんでしょうね。
今回の訪問は、別段その話で、というわけではなかったのですが、このところよく感じているのが、「工務店の技術力」を、どう伝えるか、という問題です。
技術力が高い工務店を探したい、というのを最重視して工務店探しをするお客さんは、どれだけいるでしょうか。
情報過多の現代では、見た目、外皮性能、価格、材料、設備、保証、などなど、いろいろな要素がお客さんを動かします。
実のところ、これら全てに「技術力」が関わってくるんだけれど、工業製品に慣れたお客さんにとっては、最終的に仕上げる人間の腕前で結果が変わる、ということは、想像できないのかもしれません。
そういう意味で、技術力は、集客(認知)という点では弱いのかもしれません。しかし、認知後の、他者と差をつける、という点においては、(うまくやれば)絶大な威力を発揮する……なんて、最近は考えているのです。
どんな工務店にも、悩みがあります。自分で気づいている悩みと、そうでない悩み。
顕在化している悩みを相談されているうちに、潜在的な悩みが出てくることもあります。
例えば「集客が足りない」「問い合わせが来ない」——これは顕在化している悩みです。
話しやすいし、相談もしやすい。その周辺のサービスも多い。
でも、話しているうちに出てきた「なぜそうなっているのか」の部分には、もっと大きなエネルギーが眠っていることがあります。
熱に例えてみたら。
梅雨時の、じっとりとした暑さ。温度計の数字はそこまで高くないのに、なぜかひどく消耗します。
潜熱が多い空気は、体の熱を逃がしてくれないからです。顕熱より潜熱の方が、エネルギーは大きい。
けど、空気温度だけ下げても、なんだか快適にならない。
悩みも、似ているかもしれません。
状態が変わるのは、潜熱のような悩みが動いているときです。
最初は顕熱の話をしていても、実のところ、潜熱を一緒に探していくのが、僕の仕事なのかもしれません。
端正な仕事をする人が、端正に前に進んでいけるように。
(あ、カッコよく締めすぎた。当日もっとカッコよく言えばよかったな〜)
