たまにはポエムな気分

皆もすなるポエムといふものを僕もしてみんとてするなり


このところ
茨木のり子さんのこの有名な詩が
頭にこびりついています。

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性ぐらい
自分で守れ
ばかものよ

自分の感受性の話を
他者が残した詩に委ねるのも
どうかとは思うけれど

自分の感受性ぐらい
自分で守れ
ばかものよ

と茨木さんが考えたのが
1975年ということだから
もう50年も前になるのだけど

その頃から比べても
ずっと「自ら水やりを怠っておいて」
ということは増えている
そんな風に感じます。

人生は選択の連続です。

その選択は
多分「自分の感受性」からなるもの
なんでしょうけれど

な〜んか、そうじゃなくって
出来上がった他者の言説に
乗っ取られるようなことが
たくさんあるような…

(と、繰り返しだけど
他者の言葉で書いてます)

単なる知識の発信ではなくて
やっぱり自分が何を考えているか
どうしていきたいか
それがお客さんにどう関わるのか

そういう発信が大事だな〜
と思っているのですが

やればやるほど「自分の感受性」とは
違ったことになってるんじゃないかな…
なんて思ったりもします。

苛立つのを
近親のせいにするな
なにもかも下手だったのはわたくし

ま、そうだよね。
そういう選択をしてきたのは「わたくし」

と、たまにはポエムに浸ってみたくなる
そんな日曜夜〜月曜朝でした。

また明日からがんばろ〜っと。