連休中にお鮨屋さんに行きました。
お値段の書いてない鮨屋さんって
頼んでみないといくらになるかわからないので
ちょいと緊張しますね〜
お土産に
酔っ払いがぶら下げて歩くような
トラディショナルな折りを
詰めてもらいました。
連休中に訪問したラーメン屋さんにて
(食ってばかり)
餃子も食っちゃおうぜ〜って
注文したところ
お店の人が
それでしたら
餃子・ごはんセットの方がお安くなってます
ごはん不要でしたら抜きにもできます
っていうので
言うとおりにしてみました。
どうも、平日ランチタイム限定の
餃子・ごはんセットの方が
餃子単品より安いらしい。
レシートには
餃子・ごはんセット【ごはん抜き】
という謎の印字が…
こういう時
ごはんが不要な分安くしてほしい
とか言いだす人がいるかもしれませんが
そうは問屋がおろしません。
住宅の工事でも同じようなことが
ありますよね。
これ要らないから安くならないですか
という人
そりゃ、設備機器みたいに
丸ごと見積もりから外せば
その分は安くなるでしょうけど
例えばタイルの面積がちょっとだけ減るとか
そんな場合はロットが合わなかったりすれば
調達価格は一緒だったりするし
ちょっとぐらいの面積変更では
人工も変わらないので
減りはしませんよね。
金額の積立式で見積もりを出すと
こういうことも起こりがちで
そこで、というわけではないですが
一式いくら
で見積もりをしているケースもみます。
見積もりと言えば以前に紹介した町田康の『リフォームの爆発』の中で
大変興味深い記述がありまして
結論から言うと、見積書の見積もり金額はまったく当てにならない、根拠薄弱な数字である、ということになる。
なぜ、そうなるのか。
それは申し上げたように予算額から逆算したフィクションにすぎぬからで、見積もり総額とは予算額をいったんバラバラに分解し、再度、積み上げたものである、ならば、それがフィクションである以上、無碍に変更可能なものである。
この例としては
うどん作成工事
が例に挙げられ
うどん本体工事
だし工事
具工事
などの項目に
かつおぶし五グラム単価
だし昆布五グラム単価
薄口醤油二十九cc単価
水二百cc単価
なんて言うふうにあげられていますが
うどんがほしい人は多分
だしの材料の単価なんかどうでもいいので
自分の出せるお金と
出されるものが釣り合っているか
そのぐらいしか気にしないのでは…
前に、総額だけで見積もりで出している
工務店にお話を聞いた時
ラーメン屋で
ラーメンの麺を1割減らしたら
安くなりますかなんて言わないでしょ
みたいなことを言ってましたが
それと似たような話ですね。
金額の出し方は
会社によって結構違っていて
積算ソフトを使って
精密に数字を出すところもあれば
前述のようにうどん一式・ラーメン一式的な
やり方もあり
どっちがいいとは一概に言えませんが
頼んでみるまでいくらかわからない
という鮨屋的アプローチを続けるか
ラーメン屋・うどん屋的に明快にしていくか
鮨屋でもセットメニューは
金額を明示しているところもあり
それで客を引き寄せて
最終的には「おまかせ」に誘導していく
なんてやり方もあるわけです。
高く見えすぎても
安く見えすぎても
都合が悪いけど
何らかの形で金額を出していく
ということもこれからのテーマかな…
(ネット上に直接出さなくても
いつの段階で金額がわかるのかは
ハッキリしていた方がいいね)