検索エンジンからくるお客にならない人たちを味方にする

検索エンジンから流入するほとんどが、あなたの会社で家を建てたい人ではありません。なんて冷や水かけてみたけど、そういう人にも親切にすると、いいことあるかもしれないぞ。


問い合わせが来ない…とお嘆きの貴兄へ。

そもそも、問い合わせ対象がwebサイトへきているのか?

webサイトを訪れる人が、みんなあなたの会社に興味があると思ったら大間違いで…

今でも多い検索エンジン経由

SNS全盛とかGoogleのAIモードが増えてきたといっても、検索エンジン経由のアクセスはあります。
ありますっていうより、圧倒的に検索エンジンの方が多い、という工務店が大多数なはずです。

会社によって差はありますが、ネット広告をバンバン出していない限りは、検索エンジン(Google、bingなど)からが一番多い、というケースが多いようです。

とはいえ、それが「あなたに仕事をお願いしたい」可能性は、そんなに高くはない。

なぜ? 検索して訪れてくれてるのに!

何を求めて検索しているか

検索エンジンから来る人は、どうやってあなたのサイトに辿り着いているのでしょう。

「◯◯市 注文住宅」から来てる、かもしれません。

「断熱等級7」とか「HEAT20 G3」とかいう言葉かもしれませんし、採用している断熱材とか設備の名前かもしれません。

これらで、「わーいアクセスがたくさんあったぞ」と喜ぶのは早計です。

検索キーワードを冷静に見てみると、「あなたの営業エリア内で工務店を探している」というキーワードばかりではないことに気がつくはずです。

単に「断熱等級7」で辿り着いてきた人が、あなたの営業エリア内にいる可能性は、どのぐらいあるだろう?
九州の人が北海道の工務店のサイトを見ているかもしれない。というより、自社エリア内の可能性の方が低いはずです。

でもキーワードが「〇〇市 断熱等級7」になると、意味が全然違ってきますよね。

検索の目的は、ざっくり分けると4種類あります。

知りたい人

1. Know(知りたい)

例:
•断熱等級7とは
•HEAT20 G3って何
•気密はどれくらい必要
•第一種換気のデメリット(※Buyにも揺れる)

別に、あなたの会社で建てたい人じゃなくて、知識を知りたい人。
それを問い合わせに連れてこうとしても無理。
連れてくなら「次のページ」へ(実例・仕様・チェックポイントへ)。

行きたい人

2. Go(行きたい/会いに行きたい)

例:
•○○住宅展示場
•○○市 モデルハウス

これはあなたの会社に行きたい、んだったらすごくいい。
けど、工務店の検索キーワードでは、Goは少ないかな…
これで着地してきた人は、迷子にさせたら負け:場所・駐車場・所要時間・子連れ可否・予約導線を太く。

やりたい人

3. Do(やりたい/進めたい)

ここの解釈はKnowとの区別が難しいですが。
実際に動いてみたい、という人の検索キーワード。まだまだあなたの会社に来るかは分かりませんが、でも導いてあげよう。

例:
•家づくり 何から始める
•土地探し 注意点
•間取り 失敗例
•資金計画 立て方
•住宅会社 選び方(※Buyにも揺れる)

効くのは手順とチェックリスト。導線は自然に「相談・見学」へ。

決めたい人

4. Buy(買いたい)

こういう人ばっかりだったらいい、と思うかもしれませんが、同じ熱量で他社も見てるかも。油断禁物。

例:
•○○市 注文住宅 工務店 おすすめ
•○○工務店 評判
•住宅会社 比較
•見学会 予約
•坪単価 ○○市(※相場目的のKnowも混じるので注意)

Buyの人が先に見たいのは「沿革」より、価格レンジの前提・実例・根拠など。

買いたい人ばかりが来るわけじゃない

とはいえ、人は都合よく解釈したいものです。
検索エンジンから流入があった! SEO対策効果あり! みたいに思っちゃったりします。

でも、実際の検索キーワードは大抵の場合、大多数が1(Know・知りたい)です。
情報が見たいだけで、あなたの会社で建てたいわけではない。

じゃあ無駄か?
いえいえい、そんなことはありません。

お客じゃない人も無駄にならない

目的別のキーワードで辿り着いた人に、それぞれ、正しいページへ誘導してあげることで、その人はあなたのサイトが役に立った、と感じる可能性が高まります。

一つのページをじっくり見たり、他のページも見ていったり。
こういう行動を、検索エンジンも理解します。

お客にならない人でも、適切なページに連れていって、役に立ったと感じてもらうことは、巡り巡って検索順位の向上につながります。

だから、発信する情報は、1枚のwebページだけで考えず、「このページを見た人にはここも見てほしい」というメッセージや、ユーザーインターフェースがきちんとしていることが重要です。

切ないまとめ

「お客じゃない人」を大切にすることが、結果として「本物のお客」を連れてくる。
これが現代のSEOの面白いところであり、面倒なところでもあります。

「見に来る人みんな、俺のファンになればいいのに」なんて夢を見るのは自由ですが、そんなこたあねえんです。
僕のブログなんか漫画のキーワードで来た人ばっかりだぞ…自業自得ですが

あなたのサイトを訪れる10,000人のうち、9,999人はあなたに興味がないかもしれない。

でも、残りの1人が「ここだ!」と思ってくれるための準備を、今日も黙々と進めるしかないのです。

さあ、問い合わせが来ないと嘆く前に、まずは「断熱等級7」でやってきた迷える子羊を、優しく次のページへ導いてあげようじゃありませんか。

どんなキーワードで検索されてるのか知らない、という場合は、まずはGoogleサーチコンソールの設定をやってみてください。話はそれから。