梅マウンティング…じゃなくて、梅仕事で生活の楽しさを


住まいマガジンびおの連載で
祖父江さんの梅仕事の絵に
あわせて梅のことを書きました。

芒種・梅仕事 - 祖父江ヒロコ / 佐塚昌則 | おひさまと二十四節気
二十四節気は芒種、稲などの穂が出る植物を蒔く頃、とされています。 一方で、祖父江さんの絵にもあるように、ちょうど梅の実が出回ってくる頃でもありますね。 梅は2月ごろ開花します。 植物としては、万葉集で二番目に多く詠まれているそうですから、古...

二十四節気ごとの連載で
今回は「芒種」

稲なんかの種を蒔く時期
ということです。

イラストを描いてくれている
祖父江さんが、梅仕事は
未経験ということでしたので


(画・祖父江ヒロコ)

僕がちょっと偉そうに
やってみたら、なんて言っています。

そう、梅仕事の時期になると
そういうアレが起こるんだよなあ…

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地域をよくする工務店を
応援するネットワークの
佐塚です。

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梅仕事のアレとは
SNS上での梅マウンティング。

梅干し販売業でもない人々が
突如、梅について語り出します。

梅干しをつけました〜

梅干しヒエラルキーではまだ最下層。

梅干し、今年もつけました!

むむむ、毎年やってるベテランアピール。

 

今年は○○キロ漬けました

 

量で圧倒してきたか。

庭の梅がいい感じに熟しました

買ってきた梅なんて所詮はシロウトだ。

他にも、減塩アピールとか
逆に塩を濃くして昔ながらアピール
だとか…。

…って書いたけど
昔、僕もマウント競争に
参加したような気がします…

こんな風に書いてしまったので
今更、梅干しヒエラルキーの上位に
行きたいとかではありません。

自家製の梅干しって
自慢したくなる何かが
あるんですよね、きっと。

それは、この前書いた
上流工程から関わる楽しさ
なんだと思います。

上流工程から関わって品質とブランドをつくる
出来合いのお豆腐と 手作りのお豆腐があったら どっちを選びますか? もらえるものなら おそらく誰だって 手作りを選ぶでしょう。 では作るとなったら? 売るとなったら? 僕は直接、建築を作っていないから 例え話になってしまいますが 上流工程か...

庭の梅じゃなくても
大量につけなくても
梅干しは作れます。

梅を水にさらすと
こんな風に水を弾いて
なんだか綺麗です。

なんてことも発信したくなる。

塩の量さえ多ければ
焼酎での消毒なんか
なくてもカビません。

これ、去年塩分18%で漬けて
その後、常温保存の梅干し。

経験上
18%を切るとカビが心配に
なってくるかな…

って、結局梅仕事自慢、でした。

本当の梅干しマウンティングは
ズラーっと広げて干す
土用干しの時期ですけどね。

およそ15日ごとに変わる
二十四節気と違って
土用は「雑節」です。

彼岸とか八十八夜とか
その辺も雑節です。

(梅干しマウンティングで勝てないので
暦マウンティングを狙おうか…)

ともあれ、梅仕事の時期は
生活をどう楽しむか
端的に発信できる絶好の機会です。

マウンティングとか気にせず
(してるの僕だけだろ)

外の環境に左右されずに
安定した室内にいるだけじゃなくて

手作りの生活の楽しさ
お客様に伝わるような発信に
梅が役立てばいいなあ。