No.1広告が次々に叱られている

飯田グループが消費者庁から措置命令。同様事案が太陽光発電や蓄電池にも。おかしな「No.1」調査広告は他山の石にしなきゃダメよ!


少し前に
景品表示法の優良誤認について
書きました。

「にっぽんいちの〜」はダメ?
日本一の桃太郎、なんてフレーズはよく聞くのですが、本当に日本一なのかの裏付けなくwebに書いたら景品表示法違反、という世知辛い世の中。

そのおかげで、では
おそらく全然ありませんが

飯田グループが
景品表示法に基づく措置命令を
受けたというではありませんか。

市川海老蔵さんが出ている
「分譲住宅日本一」というCMを
みたことがあります。

これが刺されたか? と思ったら
そうではなくて

今回、消費者庁に叱られたのは
webサイトやチラシなどで

土地情報が豊富な注文住宅会社 No.1
高品質なのにローコストな注文住宅会社 No.1
初めて住宅を建てる方におすすめの注文住宅会社 No.1

などとうたったもの

このNo.1の調査内容は
ネットのアンケートサイトで

回答者は飯田グループで
家を建てたかどうかにかかわらず
飯田グループを含む9社の
webサイトの印象を問う

というものだったようです。

実際に建ててもいない人が
数社のwebを見て何となく選ぶ

相当根拠が薄いですね。

↓消費者庁の措置命令について

お探しのページが見つかりません。 | 消費者庁

それっぽい雰囲気のwebサイトを作り
都合良い比較対象を選び
ちょっとお金をかけてアンケートサイトに頼めば

No.1の出来上がり!

この「No.1」調査をした
日本トレンドリサーチは
今年の1月でサービスを終了しています。

こういう恣意的な
調査で「No.1」みたいなこと言っちゃ
だめですよ

という包囲網が強まってきたようです。

今年に入って消費者庁は
飯田グループ以外にも
太陽光発電や蓄電池の施工業者に
次々に措置命令を出しています。

太陽光発電や蓄電池も
飯田グループと同じように
日本トレンドリサーチの
「No.1」調査で叱られていて

叱られるべきは
この調査会社じゃないの?

という気もします。

ともあれ
客観性のない調査で
No.1とか言っちゃだめ!
ということに

消費者庁が本腰を
入れてきたのかなあ
と感じます。

No.1という言葉には
魔力があるようですが

それが自社のお客さんにとって
良い、という根拠には
全く関係ありません。

やっぱり、他者と比べるより
自分たちがいいと思うものを、考えを、
強く訴えること。

これに限る!