GX志向型住宅補助金が
予算上限に達したため受付終了…
で、阿鼻叫喚の工務店さんやお施主さんも
いらっしゃるかもしれませんが
おんなじことやっても
もらえる人ともらえない人がいる
というのは補助金の趣旨に反するし
これでますます買い控えが進むかもしれないので
やるんだったら希望者全員にカネ配れや!
(それか、一切やらないか)
って思う人も多いでしょうけれど
いわゆる高性能住宅を建てたい、と言う人が
増えるきっかけにはなったんだから
よかったかもしれないし
不況と言われながらも
建てる人は建てるんだよなあ、やっぱり。
家がどんどん高くなって
建てられる人が少なくなってきた
という実感をお持ちの工務店経営者は
少なくないことでしょう。
でも、本当にそうなのかな?
昨年、住宅価格のことに
触れたブログ記事があり

この統計資料を少しアップデートしてみました。
各統計の詳細は↑のブログを参照してください。
住宅価格の推移を見てみると
住宅金融支援機構・フラット35利用者調査(所要資金)
国土交通省・不動産価格指数(戸建住宅)
国土交通省・建設工事費デフレーター(木造住宅)
3つの建築価格の指標を
それぞれ2011年を100とした場合の
変化を表したものです。
2020年から2022年にかけては
急激に上がっていますが
2022年から2024年は
不動産価格指数は横ばい
2023年までしかありませんが
住宅金融支援機構の所要資金も横ばい
建設工事デフレーターは上がってます。
皆さんの実感と比べてどうでしょうか?
住宅価格に加えて
生活関係の指数も加えてみると
(生活基礎調査は年度によって
欠落があるのでグラフも飛んでいます)
消費者物価指数(住居ではなく総合)が
建設工事デフレーターと同じぐらいの
勢いで上がっています。
いわゆる物価高
そしてオレンジ色の
国民生活基盤調査による
世帯の平均所得金額は…
2022年よりはやや上がってますが
物価上昇カーブよりは緩いかな…
そもそも、2022年が2011年以降で
最も低い状態でした。
総じてみると
所得は上昇の兆しはあるものの
低い水準で推移
住宅価格はコロナ以降に急激に上昇
物価高は住宅にやや遅れる形で
上昇傾向
明るい話題がない!
と言いたいところですが
冒頭でも挙げたように
建てる人は建ててるわけです。
これって
安普請の高性能住宅が
増えているってことなのかな…
ともあれ
2011年比でいえば住宅の値上がりが
目についてしまいますけれど
所得上昇カーブ、消費者物価カーブも
追いついてきたので
2020年を基準に見れば
そんなに住宅ばかりが上がってないかな?
と思ってグラフにしてみたら
やっぱり所得が低水準ではあるけれど
2022年以降でみたら
どれも似たような上昇局面と言えなくもない…
どっちにしても
あまり明るい話題じゃないですけど
何かの参考に。