手間でゆかりを結ぶ

手間を減らす、というのが金科玉条のような世界ですが、手間そのものが価値、と伝えられたらなあ


昨日取り上げた広島市環境局中工場
から広島市街地方面を見てみると

左手前にある工場
(↓◯のところ)

なんか見たことあるような…と思ったら
三島食品の工場でした。

三島食品といえば
「ゆかり」などのふりかけメーカー

広島が本社だとは知っていたけど
こんなところにあったとはな〜

当日も「ゆかり」のエプロンをした人が
見学者を案内していました。

というわけで
建築の話に見せかけながら
日曜恒例メシの話。

「ゆかり」と「しげき」は常備しています。

ご飯にかけることもありますが
どちらかというと紫蘇味の調味料として
野菜に揉み込んだり。


(大根のゆかり和え)

しかしながら、これら以外のふりかけは
ほとんど買いません。

まあ、大人はあんまりご飯にふりかけ
かけたりしないのかもしれませんが
出汁ガラでふりかけを作るので
いらないんですよね〜

鰹節や鯖節、昆布なんかは
細かく砕いてふりかけにします。
ごまも少し炒りなおした方が美味しい。

まあ、これもカスケード利用
ってことになるのかな?

メシの話でカスケード利用
というような話も
もう何回書いたかわかりませんが

必要なところだけ買ってきて
前後左右は知らんぷり
というのはできるだけ避けたい
そうは言っても実は効率は良くない。

例えば飲食店で
「厳選した材料で出汁を丁寧に取っています」
というところと
「大手メーカーの顆粒だしを使っています」
(なんて表明しないだろうけど)
だったら比べるまでもないですが

「出汁をとった後の材料も料理して
お客さんに出しています」
っていうと、印象は分かれるかもしれません。

え〜、廃棄物食わせてるの?
と思う人と
ものを大切にして素晴らしい
と思う人

まあ、どっちにしてもこういうことは
集客のポイントにはなりづらいですが
来てくれたお客さんが感心するポイント
にはなるかもしれない。

古材や古い建具を使う、なんてことも
「新しく買った方が安い」とは
まるっきり違う価値によるものです。

とはいえゲェ〜〜というような
古材の使い方もないわけではないし
なんでもかんでも古材を使えばいい
とも思いません。

新しいものでも
美しいもの、愛着がわくものを
作ることはできますから

再利用か新品かということではなく
素材の良さを手間をかけて引き出せるか

手間≒コスト、という考えでは
手間はマイナス要因にしかなりませんが
手間そのものが価値という考えだったら
その味わいが縁(ゆかり)を運んでくれる

おあとがよろしいようで…