施工事例? 建築実例? ルームツアー?

施工事例、というコーナー(または準ずるもの)が、大抵の工務店のwebサイトにはありますが、ホントに施工事例、でいいのかな?


あなたのサイトに「施工事例」ってありますか?

ありますよね。
コーナーの名前が「施工事例」でなくても、大抵の場合は過去に建ててきた家を紹介するコーナーがあるはずです。

そして、多くの場合は、サイト内でも1、2を争う人気コーナーだったりします。

一生懸命書いたコンセプトはなかなか見てもらえなくて、「会社概要」と「施工事例」が大体ツートップ、というケースが多いかな?
(ブログなどをまめに書いている会社の場合は、また違ってきますが)

見ている人は

会社概要=誰が
施工事例=どんな家を

という情報が欲しい、ってことですね。
(お客さんだけじゃなくて、同業者かもしれないけど)

というわけで、施工事例は大事。

どの呼び名が検索されている?

多分、一番多く使われている呼び名が「施工事例」
他にもいろんな呼び名がありますね。「建築実例」なんてのも目にします。
あとは、「ルームツアー」。webサイトのコーナー名称としては珍しいですが、YouTube動画ではメジャーですね。

一般検索でも、「施工事例」と「ルームツアー」は拮抗しています。「建築実例」はほとんど検索されてないな。


これが結構地域差があって面白い。
高知県では「ルームツアー」が全然検索されていない。
沖縄県では「施工事例」の方が「ルームツアー」より少ない。
ホントかな?

ちなみに、Youtube検索では、「ルームツアー」以外は検索されてません。
そりゃそうか。

その名前でいいのか?

コーナーの名称にSEO的効果を期待する場合もあるかもしれません。
その場合は、やはり検索されそうな言葉にした方がいいんでしょうね。
(建築実例、よりは施工事例、みたいに)

ただ、それでどこまで効果があるか?

むしろ、サイトに訪れてくれた人にわかりやすく伝える方が大事ではないでしょうか。

「works」なんて名前にしているところもあります。英語だとメニューがカッチョよく見えるんですよね。

でも、もしかしたら「works」って何? という人もいるかもしれません。

じゃあ、「施工事例」の方がいいのか?
例えば、設計だけやって施工は他社、という場合(は、そんなに多くありませんが)、「施工事例」じゃないですよね。

その場合は「設計事例」とした方がいいんでしょうけど、メニューが増えるしなあ。

という点では「建築事例」などが汎用性があっていいかもしれない。
文字数も少ないので、メニューへのおさまりもいい。

見せたいのは「施工」なのか?

でも、「施工事例」も「建築事例」も、「建物そのもの」へのフォーカスですね。

もちろん、お客さんが顕在的に知りたいのは、どんな建物を建てているか、です。

でも、潜在的には「自分たちの暮らしにあうかどうか」を探している、といえるでしょう。

いわゆる竣工写真(引渡し前の状態)の撮影をしているケースも多いです。
工務店の「施工事例」としては、たしかに、その状態で引き渡すことが多いので、正しいことかもしれません。

しかし、たとえば家具・調度品が一切ない状態の寝室とかって、写真で見てもあんまり面白くないですよね。
(寝室とわからないかもしれない)

キッチンだって、さすがにそこがキッチンであることはわかるけど、どういう風に使うのか、というのはわかんない。

もっと、実際の生活環境に近い写真のほうが、お客さんの想像も膨らむんだろうな~

「施工事例」と「住んでいる家」の比較

そういう写真を撮るのは、まあまあ大変です。
引渡し前なら家具や調度品を入れなければいけないし、お客さんが住み始めたあとだと、お客さんの理解も必要なうえ、お客さんのセンスが実は悪かったりすると困ります。

でも、お客さんがどんな生活を望んでいて、それに対してどう答えたか、ということを確認しながら写真を撮らせてもらって、そのあたりのストーリーも語る、というのが、「工務店の仕事の実例」を見せるには、一番いいんじゃないのかな?

「注文住宅」の設計とはプランニングだけでもないし、まして設備や建材を選ぶことだけでもない。

お客さんの要望を聞き(あるいは聞いたふりをし)、条件の中で最善なものを出力すること。

と考えると、事例の紹介も、住んでいる状態でするのがいいんじゃないかな~

自分たちの仕事の振り返り、確認にもなるはずです。
ま、これも言うは易し行うは難し、ですけれど。