野球に例えたりしない

佐塚です。全国総会が無事終了、先ほど浜松に戻ってきました。
ご参加いただいた皆様、大変ありがとうございました。
参加いただいてよかった、という会になったのではないかと自負しています。
無論、反省点も多々あり、次回以降に活かしていきます。

さて、本来は総会2日目のレポート、といきたいところですが、改めてじっくりお伝えします。
今日はちょっと別の話。

昨日、とある工務店の方とお話しておりました。その際に感じた比喩表現(?)の難しさについて。
彼は私より一回り歳が若い社長さんです。お話上手なのでこちらも調子に乗っていろいろ話をしたりするわけですが、「北斗の拳」で例えたら、「いやそれわかんないから」と。ああそうか、確かに北斗の拳連載時に彼はまだ物心ついていない頃なのだと。前にガンダムに例えた時もギャップがありました。

自分を基準に話をしてしまうのはオッサンの悪い修正、とオッサンのせいにしようと思いましたが、そうではなくて自分自身の問題ですね。反省しました(でもジョジョの奇妙な冒険は大丈夫だと。まあ、今も連載してますからね)。

タイトルに触れた野球の例えの話。
週刊少年サンデーで連載している「龍と苺」という将棋マンガがあります。この作品中に、たびたび「なんで上の人って野球で例えるんですか」というようなセリフが出てきます。

ドキッとしますね。よく一番はじめに出番がある人を「トップバッター」と言ったりしますが、いやバッターじゃねえよ、と受け取る人がいたり、あるいはトップバッターという言葉を知らない人だっているかもしれないし。

野球に例えれば通じる、と考える世代と、そうでない世代のコミュニケーションギャップは社会にまだまだ結構あるのでは。野球に限りませんが、比喩は思いの外、相手に通じていないことが多い。状況を「ツーアウト満塁」と言われたところで、一体何を指すのか正確にはわからないわけです。

比喩とか行間を読むとか、そういうことにコミュニケーションの面白さがあると思ってはいますが、伝わらなかったり、誤って伝わっているのでは意味がありません。

言いたいことをただ言うのではなく、相手にどう感じてもらうかを考えて伝える、と言うことが大事だなと思った二日間でした。