地域の一隅を照らす工務店を応援したい佐塚です。
今日から二十四節気の「穀雨」です。
「びお」に二十四節気毎に書いている連載を
更新しました。
そちらに書いた、大葉の根っこがこれ。
かれこれ二週間近くコップに差したままですが
葉はまあまあ元気で美味しそう。
根っこ(?)は少しずつ伸びています。
このまま茎が伸びて再生するのかな
なんて思いましたが、残念ながら
そんなことはないみたいです。
とはいえ、植物の生命力には
いつも感心するばかりです。
我が家の庭には、昔どんぐりを
拾ってきて実生から育てた
コナラやクヌギなどの樹があります。
定植した時はこんなに小さかった。
今ではこんなに。
クヌギもコナラも
ボロボロとどんぐりが落ちてきて
また勝手に生えてきます。
庭を構成する植物は
住宅にとって「添え物」のような
扱いをされることが少なくありません。
「添え物」は言い過ぎだとしても
建材のような扱いになっている
ことは多いですよね。
配置図に
こんな風な絵を描いて
造園屋さんにお願いすれば
庭に樹木が配されます。
でも植物は建材ではなくて
生きているので
枯れたりしますし
思わぬ樹型になったりします。
それを面白いと思う人もいるし
作庭時の状態を完成品のように
維持し続けたいという人もいます。
庭の手入れが大変だからなのか
全面コンクリートとか人工芝という
庭(っていうのかな?)も
見かけることがあります。
個人の自由、ではあるけれど
まちの中の一つの風景と考えると
そういうのは公共性に欠けるなあ
と思わずにはいられません。
完成品のまま維持するとか
手入れをしたくないとか
という場合は、落ちてきた
どんぐりが発芽して樹が増える
なんてもってのほかかも
しれませんけれど
頑張って根を張って
ここまで育ったんだなあと
思うとなかなか抜き難く…。
「穀雨」の雨が降るたびに
どんどん育っていっています。
『動いている庭』の著者
フランスの庭師、ジル・クレマンは
庭づくりにおいて
「できるだけあわせて、なるべく逆らわない」と
言っています。
庭は美術品や工芸品ではなくて
まして建材の集合体でもなく
いつも新しい発見がある
人と自然の触れ合う場所であって欲しい!
以上!