二季折々の家…?

いいかげん暑さネタはいいよ…と言われそうですが、この暑さに対してどんな情報発信をするか、で姿勢が問われる気がしてます。


本日は七夕でございますね。
そして二十四節気は小暑
七十二候は温風至

東海地方は梅雨は明けたけど
七夕の時は大抵梅雨空で
天の川はよく見えないし

小暑というよりはもはや
大暑かそれ以上という感じだし

温風至も
読みこそ「あつかぜいたる」だけど
温、って感じじゃないよなあ。

あちこちで言われていることですが
夏と冬だけが目立っていて
春や秋はなくなってしまったみたい。

元々、四季、という大きな括りでは
表せない季節を二十四節気・七十二候で
表現しているものなのですが

新旧暦のズレだけでなく
気候変動で実態とズレてしまっている
そんな気がします。

暦がそうだから、と
暮らしを規定し過ぎる必要は
ないでしょうけど

暦が全く関係ない
という生活もちょっと味気ないかな…

春夏秋冬は
決して気温だけの変化ではなく
湿度・風、その他もろもろの空気感とか
動植物、食べ物の変化など
いろんな要素があるはずですが

報道でも気温の話ばっかりしているので
自分で、周りの「季節」を見つけていかないと
つまんないね!

家のガレージにセミの抜け殻があった。
暑苦しいなあ…これが季節感か…

気温だけでみても
昨年2024年秋(9〜11月)は
統計史上一番の高温でした。

何より、住宅の建築様式が
四季を配慮しなくなってきています。
短いとはいえ春も秋も
全館空調は連続稼働が前提です。
(間欠運転はダクト内の健全度によくない)

なんかもったいないなあ〜

どんな季節でも
均質な環境を手に入れるより
極端な暑さ・寒さをしのぎながら
季節が楽しめる

そんなことが、家を手にいれる
醍醐味じゃないでしょうか。

庭には生き物の気配もなく
(庭って呼ばないな、それは)
窓もカーテンも一度も開けられることなく
空調も通年動いたままにしておけば

お掃除も楽
虫も出ない
エネルギー効率も良い

いいことづくめに見えるので
コスパ・タイパ大好きな人とか
効率厨とかには
そういう家がいいんでしょうね。

と、またこの話題になると
ちょっと怒り出してしまいますが

この暑い時期の発信こそ
自社の家づくりの基本姿勢を
アピールするチャンスです。

暑さ・寒さの二季にだけ
特化して自慢するより
どんな風に豊かに暮らせるか
そこをきちんと訴えたいですね。