庭は思い通りにならないから面白い

陽が当たれば大きく育ったり、勝手に生えてきたり、かと思えば枯れてしまったり。植物は工業製品じゃないから当たり前ですね。


先日とあるところで
宇宙戦艦ヤマトの話題になり
(って唐突な入りだな…)

松本零士版の漫画を買ってしまいました。

アニメ版に比べるとだいぶ
アレンジが効いていて
こんなシーンが


(松本零士『宇宙戦艦ヤマト1』より)

アニメ版だとちょっと違う内容で
古代進が人工太陽を見破っていました。

漫画では沖田艦長が

太陽があれば植物は上へ上へと葉や花をのばしていく

といい
佐渡先生が

ワシが酒へ酒へと手をのばすのと同じちゅうわけじゃな

…あ、どうでもいいね…

佐渡先生へのシンパシーをこのまま
語り続けたいのはやまやまですが

我が家のエゴノキ。
花が下に向かってついています。

とはいえ我が家が暗黒なので
下を向いているわけではもちろんなくて
どのエゴノキも花は下を向いています。

どうしてなんでしょうね?

エゴノキの花には
割と大きい蜂みたいな虫がよくついています。

特定の虫にターゲットを絞って
受粉しやすくする進化の形じゃないか
ということみたい。

生き物ってすごいよね〜。

うちには他にも
クヌギとかコナラとかセンダンとか
大きくなる木がたくさんありますが

エゴノキの前の
センダンをざっくり伐って
陽がよく当たるようにしてあげたら
このエゴノキが一番大きな木になりました。

生き物ってすごいよね〜。

そのエゴノキの花も、先日の大雨で
ほとんど落ちてしまいました。

地面に落ちるとこんな感じ

その横にはドクダミが生えていて
落ちた花とドクダミの花の
どっちだかわかんないような状態

エゴノキは自分で植えましたが
センダンもドクダミも
勝手に生えてきたものです。

ドクダミは臭いけど
グランドカバーにはいいか、と
そのままにしてあります。

庭の面白さは
人それぞれでしょうけれど

僕にとっては

今年はこの草が多いなとか

いつの間にかクヌギが実生で増えているとか

草も全部取るとダンゴムシたちが
慌てて隠れようとするからちょっと残しとくかとか

木の実を鳥が食べにきたりとか

動植物がやってきて思わぬ状態になる

それが面白いことです。

何もかも思い通りにはならないから
庭も人生も楽しいのだ。

自宅内の草木を嫌う人
虫が苦手だから庭を作りたくない人
アレはしたくないコレはしたくない
とにかく楽がしたい

そんな人が増えていますけど

人間が開発しなければ
ほぼ確実に草木が生えていた場所なんだから
少しは緑を残すという責任を
果たしてもらいたいものです。

住まい手だけでなく
作り手側の矜持としても!