AIに理解できる質問力を身につけようぜ。


地域の一隅を照らす工務店を応援したい佐塚です。

ここのところ本当にあちこちで
ChatGPTなどの対話型AIの話題が多いですね。

先日、Googleの対抗馬とされる
Bard」が日本から使えるように
なったので、早速試してみました。
(日本からアクセスできる
というだけで、英語のみですが)

AIの答えが多いので長文ですけど
何卒よしなに。

仕事がヤバめの人は
「あれってどうなんですか?」
みたいなアホっぽい質問をしてくる。

どうなんですか、とは
一体どういうことに困っていて
何を答えて欲しいのかという
主体がまるで感じられない
ただの挨拶というか
時間の無駄というか。

じゃあ対話型AIは
そういう時にどうするのかな。

GoogleのBardと、GPTの
両方に聞いてみよう。

質問「日本の住宅の断熱基準ってどうなんですか?」

Bardの答え。
(英語しか解さないのでDeepLで翻訳。長いので抜粋)

Googleが現時点ではBardは
「自信満々に間違う」ことがあると
言っているけれど、さてどんなものか。

日本には、住宅に義務づけられた
断熱基準はありません。
しかし、政府は断熱に関する
自主的なガイドラインを定めており、
数年ごとに更新されます。
2022年に発表された
現在のガイドラインでは、
住宅の立地や気候に応じて、
一定レベルの断熱化を推奨しています。
例えば、日本最北端の北海道の住宅は、
最南端の沖縄の住宅よりも
高いレベルの断熱を推奨しています。

また、政府は、住宅の断熱性を向上させる
住宅所有者に補助金を提供しています。
この補助金は、断熱材と施工にかかる費用の
最大50%をカバーすることができます。

強制的な基準がないにもかかわらず、
日本の多くの住宅所有者は、
自宅の断熱化を選択しています。
その背景には、エネルギーコストの上昇、
より快適な住まいへの要望、
そして政府の補助金など、
さまざまな要因があります。

「どうなんですか?」という
アバウトな質問の割に
思ったよりずっとマシでした。
50%補助ってのは窓リノベかな?

bing(GPT4ベース)の答え。
(ブラウザ・Edgeから聞いてみました)

日本の住宅の断熱基準とは、
住宅の省エネ性能を示す指標の一つです。
断熱基準は、住宅の外皮(壁や屋根など)が
どれだけ熱を逃がさないかを表す
UA値(ユーエー値)で定められています。
UA値が低いほど、断熱性能が高いと言えます。

(略)

断熱基準は、国土交通省が
建築物省エネ法に基づいて定めています。
現在の断熱基準は、
平成29年4月に改正されたもので、
G1基準とG2基準の2種類があります。
G1基準は、現行の最低限の省エネ性能を示すもので、
G2基準は、より高い省エネ性能を目指すものです。

G1基準とG2基準では、UA値に大きな差があります。
例えば、最も寒冷な第1地域(北海道や青森県など)では、
G1基準ではUA値が0.87以下であればよいのに対し、
G2基準ではUA値が0.46以下でなければなりません。
これは、G2基準ではG1基準の約半分以下の
熱損失しか許されないことを意味します。

(略)

日本の住宅の断熱基準は、
今後さらに引き上げられる予定です。
2025年4月からは、
一部の例外を除き全ての新築住宅に
G2基準への適合が義務付けられます。
さらに2030年までには、ZEH
(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)水準と呼ばれる、
より高い省エネ性能を目指すことが求められます。

あらら。
こちらの方が自信満々に間違えています。
第二、第三、第四段落は全部嘘です。

間違えるはず(?)のbardは
アバウトな質問だったからか
アバウトに答えたためにボロが少なかった。

bing(GPT)の方はアバウトな質問に
無理に答えようとしたからか
全然嘘ばっかりになっちゃった。

もしかして聞き手のレベルに
合わせてるのか?

では
「日本の住宅の地域毎の断熱等級の値と今後の義務化について知りたい」
と質問を明快にしてみます。

こちらbard。
(DeepLで日本語にしたあと明らかな誤訳は直してます)

日本は長い間、冬は寒く、夏は暑い国です。
そのため、住宅メーカーや住宅所有者にとって、
断熱は重要な検討事項となっています。
日本住宅性能表示基準(JHPIS)は、
日本の新築住宅に望ましい断熱レベルを
定めたガイドラインです。
JHPISは3つの地域に分けられています:
北海道、東北、その他の地域に分かれています。
各地域の断熱等級値は以下の通りです:
北海道 等級4
東北 等級3
それ以外 等級2
また、JHPISでは、将来的な断熱レベルの
義務付けを明記しています。
2030年までに、日本のすべての新築住宅は
等級4の断熱基準を満たすことが
義務づけられます。
これは、エネルギー消費と温室効果ガス排出を
削減するための取り組みです。

うーん、具体的に聞いたら
かえって自信満々に間違えてきた。
どうしたらこんな風になるんだろう。

さて、bing。

断熱等級とは、住宅の断熱性能と
省エネ性能を評価する指標で、
国土交通省が定めた住宅性能表示制度の一部です。
断熱等級は、1から7までの7段階に分かれており、
数字が大きいほど高い性能を示します。
また、日本は気候条件によって
8つの地域に区分されており、
各地域に応じた評価基準が設けられています。

断熱等級は、2022年に大きな変更がありました。
それまでは、4が最高等級でしたが、
4月に5が、10月には戸建住宅のみ
6と7が新設されました。これは、
省エネルギー基準が改定されたことに伴うもので、
より高い断熱性能を求める動きに対応したものです。
特に、5以上の等級はZEH
(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)相当の水準であり、
将来的には標準的な住宅となることが目指されています。

また、2025年4月以降は、
すべての新築住宅に4以上の断熱等級が
義務付けられることになりました。
これは、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、
住宅からの温室効果ガス排出量を
削減するための措置です。
4以下の断熱等級を持つ住宅は、
既存不適格建築物として
価値が下がる可能性があります。

断熱等級は、住宅の快適さや省エネ効果だけでなく、
資産価値や税制優遇などにも影響する重要な指標です。
新築住宅を建てる際には、
最新の基準や動向を把握し、
自分のニーズや予算に合った
断熱等級を選ぶことが大切です。

あんたさっきと同じAIかよ?
ってぐらい、かなりまともに
返してきました。

まとまりそうもないけどまとめ。

・Bardは日本語がまだ使えないから時期尚早
・GPTを使いたいならbingから使うのが良い
(って本文に書いてないけど)
・アホな質問をしてもいい回答は帰ってこない
(質問側が意図を明快に伝えなければならない)
・ちゃんと質問したらbingは割とまともだった

とにかく、人間は質問力を上げておかないと
AIにも他人にも相手にされなくなっちゃうぞ!

なので、AIは答えを知るためというより
質問力をつける練習にいいかもね。

以上!