大阪でダイシンビルドさんに
お邪魔したあと
梅田の蔦屋書店に寄りました。
(徒歩圏内です)
TSUTAYAの方じゃなくて
漢字の蔦屋書店の方。
書店を核にカフェやら
眼鏡屋やらいろんな施設が
入っている大型店です。
——–
地域をよくする工務店を
応援するネットワークの
佐塚です。
——–
僕が住む浜松にも駅ビルに
カフェ併設の大型書店が
入っています。
一方で、小型の書店は
かなり数を減らして
います。
お気に入りの本屋さんも
数年前に店を閉じてしまいました。
とはいえ
浜松はまだいい方です。
新刊書店のない市町村が
全国の26%にのぼるそうです。
2022年にも500店舗近い
書店が閉店したそうです。
1日1店以上のペース。
20年前
2003年は店舗数が20,880店。
売り場面積は1,096,532坪。
昨年
2022年は店舗数が11,495店。
売り場面積は1,125325坪。
アレ?
お店は半分近くになっているけど
面積は増えています。
そう、20年前より
小型店が減り
大型店が増えているということ。
(とはいえ大型店も微減に転じ
全体的に減ってきてはいます)
この辺の数字は
出版科学研究所のwebに出ています。
小型書店はなぜ減ってしまったのか?
色々な説があります。
Amazonの出現、大型書店の台頭
活字離れ、電子書籍、云々…
どれも一因でしょうけれど
ここでは工務店の運営の参考
という点も考えて、以下の2点を推します。
一つは「ワクワクするような場所」
だったかどうか。
もう一つは「この人に任せたい」
というお店になっていたかどうか。
大型書店は数ありますが
ただひたすらたくさん本が
置いてあるだけではダメです。
それなら
Amazonで買う方が楽チン。
個人や中規模のところでも
取次からの自動配本で
来た本を並べてます、は魅力なし。
単に選択肢が少ない場所
になってしまいます。
こういう書店が多かったのも
減少した要因だと感じています。
例えば、梅田の蔦屋書店には
書店の中に
- Apple正規のiPhone修理屋さん
- 時計屋・宝石屋さん
- 眼鏡屋さん
- ウェディングのサポート
- ネイルやヘアカラー
- 住まいの相談窓口
などなど
色々なお店が入っていたり
カフェだったり、シェアラウンジという
ゆっくりする場所も用意されています。
もちろん書籍の量も多いし
それなりに楽しめるような
展示もされています。
「何かがありそう」「何かができそう」
という期待感。
一方、個人商店の書店では
そこまでできませんから
セレクトに力を入れることになる。
その提案がツボにハマれば
無二の存在になりうる。
おすすめの本を教えてくれたりとか
するとさらに嬉しい。
これは店主の人間性などに
依るところが大きいですね。
実は、先にあげた
お気に入りだけど閉店してしまった
という書店…
今、形態を変えて
マンションの一室で営業しています。
色々な体験でワクワクする感じだったり
セレクト感、おまかせ感だったり。
工務店も
このどちらかに寄せていくことが
必要じゃないでしょうか。
(両方できるならそれでもいいけど)
大型だけどワクワクしないとか
個人だけどおまかせにできないとか
それはせっかくの規模を
殺しているように見えます。
少し前のデータですが
住宅供給事業者は
圧倒的に小規模が多い。
(出典は国交省のコチラ)
戸建て住宅だけで見ると
90%が木造で
さらに在来工法が76.7%。
その在来木造を受注しているのは
半分が中小工務店です。
大手に負けない「何か」があるから
小さな工務店にもお客様が
来てくれます。
その「何か」は他者が作った
工法とか設備とかではなくて
その工務店だけのもの…
「何か」がなんなのかわかっていない
工務店も、実は割と多い。
そういう場合は、僕と飲みにいくと
ヒントになるかもよ(爆)