竹林をなんとかするのも工務店の役割かもね


今日は七夕。
今の所、浜松の夜のお天気は
曇りっぽくて天の川は見えないかも…

住まいマガジンびおに
「小暑・七夕飾り」のコラムを
書きました。

——–

地域をよくする工務店を
応援するネットワークの
佐塚です。

——–

小暑・七夕飾り - 祖父江ヒロコ / 佐塚昌則 | おひさまと二十四節気
今日は七夕。 二十四節気は小暑、暑くなってくる頃です。 離れ離れになった織姫と彦星が、今日に限って天の川にかかる橋を渡って会えるんだとか… というわけで、お天気が気になりますね。 ところが、残念ながら新暦の7月7日は天気がよろしくありません...

二十四節気(今回は小暑)に合わせて
書いているのが、たまたま
七夕にあたりました。

そっちにも書きましたが
旧暦の七夕は8月下旬ごろです。

現在の7月7日は梅雨明けしていない
ことも多いですが
旧暦だと梅雨は終わって暑い夏です。

もし、今晩天の川が見られなかったら
8月にリベンジしてね!

なんて柄にもないことを
書いてみましたが

そういえば、なんで
七夕飾りって笹なんだろう?

ネットで調べると

笹は昔から神聖な植物として
珍重されてきました

なんて書いてあるんだけど
その割に、それほど神事に
出てこないような…

かぐや姫は竹から出てきた
なんてのは、竹を神聖視していた
あらわれなのかもしれませんね。

七夕は笹、かぐや姫は竹。
これらは植物学的には
だいたい似たものです。

どっちもイネ科。

さて、笹とか竹とか
みなさんの現場に
登場していますか?

香港に何度か言ったことがありますが
足場が竹でびっくりしました。

かなり高層のものも
竹で足場が組まれているし
鋼管であっても竹っぽい色で塗られていたり。

足場は竹、というのが
彼の地での常識のようです。
しばらく行ってないけど今もそうなのかな…?

日本で、ごく普通に家を建てると
多分、竹の出番がほとんどないですね。

こちらは先日見せていただいた
竹小舞を編んでいる現場。

和室、特に茶室をやれば
竹の出番も少しはあるけれど
これもカタログから選べます。

竹はまっすぐ伸びるという
素晴らしい特性がある一方で
継手などが作りにくくて
構造材にはなり難い。

日本では足場には使えないし
建築の現場では竹の出番は
少なくなっているんでしょう。

昔の職場で社屋を建てる時は
近所の竹林から竹をもらって
仮囲いをしたり、いろいろ使いました。

迷彩服にナタ。すぐ捕まりそうな人ですな…

全国の御多分に洩れず
静岡県は放置竹林が問題になっています。

1988年から2000年で
竹林は1.3倍に増えたという
県の調査がありました。

多分2000年以降の方が
増えているんじゃないかな…

竹は、地元では厄介がられている
存在です。

プラスチックや
金属で置き換えが進み
里山から竹を採らなくなった。

このため、竹林がどんどん増えて
問題になっています。

こんなに竹があるけれど
建築用には輸入材や
他県の材料が使われます。

たけのこも取れるし
料理にもいろいろ使えるし
(酒を入れとくと本当に美味いしね)
竹林って本当に豊かなんだけど…

先の竹取りで、仮囲いを
竹でやりましたけど
建築業者さんに鋼管でやり直されました。

まあ、仕方ねえかな〜とも思ったけど
囲いなんか竹で十分なのにね。

竹をちゃんと有用に使っていかないと
地元で荒廃している里山は救われない。

「地域密着」という看板を
出している工務店は

地域の竹林とも密着して
うまく使ってもらいたいな!