かゆいところはありませんか? に応える人・応えない人

床屋さんでシャンプー時に
「かゆいところはありませんか?」
と聞かれると

かゆかろうがかゆくなかろうが
別にありません…
と答えていました。

何かあったら相手から言ってきてくれる
そんなことばかりでないので
自分から聞いてみるのも大事
そんな話です。

床屋さんに行ってきました。
シャンプー時にいつも聞かれる

かゆいところはありませんか?

シャンプーって別に
かゆさを解決するためのものじゃ
ないんじゃないかなーと
いう気もしていて

今まで「ありません」で
貫き通してきましたが
せっかくなので言ってみよ、と

「右耳の後ろの方がかゆい」
と伝えてみました。

この「かゆいところはありませんか?」
に、特になし、と答える人は
7〜8割ぐらいだそうです。

かゆいところ、言ったことありますか?

2割は、聞いたら
手間がかかる。

8割は、聞いても
別になし、という。

自分から
「頭がかゆいからかいてくれ」
という人はそうそういないでしょう。

だから
聞かなければ何も起こらない。

というのを(無理やり)
工務店の仕事に置き換えてみると。

定期点検の制度がない
工務店も多いです。

特に少人数の会社の場合は
「言ってくれたらいつでも行きます」
が定番です。

一見、ユーザーフレンドリーで
いつでも面倒を見てもらえる安心感が
あるように見えますが

接触機会をお客様に
委ねてしまっているということです。

何かあったら
自社に言ってくれる自由もあるが
他社に行っちゃう自由もある

中には、お客様側に「何かあったら」
ではなくて
自分の方からフラッと立ち寄る

そんなところもあります。
そういう関係がお互い良ければ
それはとてもいいのですが

お客様から見たら
フラッと来られると困る
ぐらいの関係もありえますよね。

塩梅が難しい…

そんなこともあってか
定期点検、定期訪問という形で
タイミングを決めてお伺いする
というケースが多い。

訪問で新しい仕事をいただいてくるとか
点検そのものを有償化するとか

いずれにしても接触があれば
なんらかのお仕事になることもある。

新築が減っていく時代だから
既存のお客様は
大事にしないといけませんね。

うちのお客様は
なんでも言ってきてくれる

そう思い込んでいる工務店も多いけど

放っておくと、問題があったときに
選択肢に登ってこなくなり
知らぬ間にリフォームしていたり
建て替えてしまっていたり

そんな経験をしたことがある
会社も少なくないのでは…

既存客には当たらず障らず
と捉える風潮が
(特に年配の経営者には)ありますが

聞いてみなきゃわからないし
聞いたら何か出てくるかもしれない。

相手から言ってきてくれるなんて
幻想は諦めて

建てた後に
「かゆいところ」をかいてあげるのは
きちんとお金をもらってやればいいのです。