アクロバット飛行を見てVOCに想像が飛ぶ。

航空自衛隊浜松基地で
「エアフェスタ2023」が開かれました。

アクロバット用の白煙を出しながら
飛行機が飛んでいきます。
あれってどんな成分なんだろ?

そこから思い出したのは
VOC・揮発性化合物は
建築以外からも出てくるよ

そんなお話です。

僕んちは自衛隊基地の南側。

北西に開いた窓からは
普段は隣家越しに森が見える
落ち着いた場所ですが

この日は窓から飛行機が
よく見えます。


↑F2の機動飛行。


↑同じくF-15の機動飛行。

家からスマホで撮ってもこのぐらい写る
そんな距離を飛んでいきます。

気になったのが
ブルーインパルスのアクロバット飛行の
スモーク。

なんとなくニオイも漂ってきます。

この煙、発煙油を
ジェット排気の熱で気化させ
気化したオイルが外気で冷やされて
凝固、雲のように白くなるそうです。

まあ要するに油の雲なわけ。

自衛隊の調達仕様書を見ると

https://www.mod.go.jp/asdf/amc/choutatsu/kyotsu.files/pdf/p/kobe/P13005-10.pdf

「水,添加剤及び沈殿物を含まない精製鉱油」
となっています。

そこら辺にある機械油的な
ものかな?

大空で撒いて拡散してしまえば
安全性云々、と言うレベルでは
ないのかな…?

煙じゃないけれど
浜松基地では周辺の地下水で
PFAS(有機フッ素化合物)が検出されて
話題になっています。

住宅でも、ホルムアルデヒドに代表される
VOC(揮発性有機化合物)が
問題視された時期がありましたが

建材側の対策と
換気義務付けで対応が進みました…

というのは必ずしも
事実とは言えないかも。

我が家のVOCを
ガスクロマトグラフィーで
測定してもらったことがあります。

こういうやつ。

ガスクロマトグラフィー - Wikipedia

結果は、まあまあなVOCが
検出されてしまいました。
(残念ながら資料が出てこない!)

建材からではなく
持ち物からだったようです。

シックハウス対策は
24時間換気と建材の使用制限で
工務店の義務は終了

そう考えても
別にいけなくはないですが

お客さんの健康を守る
というのが使命の一つであるならば
住んだ後に起こりうるリスクにも
言及・対応してあげられるといいですね。

昔の職場で
某ノーブランド的ブランドの
サイドテーブルを
大量に買ったことがあります。
(80台くらいだったかな)

それらから一気にVOCが出てきて
僕などは倒れそうになりました。

ひとまずベイクアウト(熱で飛ばす)
して使いましたが

メーカーに苦情を伝えたところ
同メーカーの収納家具には
ホルムアルデヒド吸着シートが
入るようになりました。

吸着する前に
出ないようにしてくれよ

というのが本音ですが。

素材に気をつけて家を作ったのに
なんだか具合が悪い、そんな時は

家具をはじめとして様々な持ち物から
VOCが出ている可能性もあります。
建物だけが悪者じゃないんです。

お客さんにも
知っておいてほしい話ですね。