作業の価値、仕事の価値

元プロサッカー選手の中田英寿さんが
能登半島地震の復旧作業で
建機を操作している報道を見てびっくり。


写真はNHK NEWS WEBより

まさか無免許じゃないよねと思ったら
少し前に、中田さんらアスリート19人が
「何か起こる前に事前に準備をしておきたい」
と、講習を受けていたんだそうです。

本職の人たちに比べたら
作業効率は悪いでしょう。

お金を出して支援ということも
もちろん出来たんでしょうけど

現地に行って現地で作業をすること
それが話題になることで
被災地への関心を保ち続けられる
という点では意義あることですね。

政治家等お偉いさんが
チラッと避難所をのぞいて
さっさと帰るだけなんてのより

ずっと価値があるんじゃないかな
(報道ベースでの感想なので
実態がどうなのかはわかりませんが)

よく、「作業」と「仕事」の違い
なんてことが話題になります。

「作業」という視点で見たら
本職が、早く効率的に仕上げるのが
いいわけですが

「仕事」という視点では
効率よりも「誰が」という要素も
大きいんだな。

小さい工務店では
社長の業務分担が過重な傾向が
ありますが

社長がやってくれた
ということに価値を感じる人も
いるわけで

(逆に社長が対応しないと
怒る人もいるわけで)

そうやって何でもかんでも
社長が集中してきてしまう。

だから、社長の皆さんはそれが
効率の良くない「作業」だったら
やっぱりできるだけ誰かに振った方がいいし

自分がその価値を増大できる
「仕事」なら
人に任せず自分でやる

かくいう私は今は一人なので
なんでもかんでもやりますが

会社にいた頃も「作業」を
結構していました。

しかしこの「作業」も
スピードや質、やり方の改革など
突き詰めていくと「価値」が
生まれてくるものなので

スタッフの皆さんには
そういう仕事をしてもらえると
嬉しいですよね。

なお、意外かもしれませんが、ワタクシ実は
車両系建機(整地運搬積込掘削)の
免許(というか講習)を持ってます。

とはいえ工務店の皆さんも
僕に穴を掘ったり物を運んだりを
頼む気もないでしょうし

僕もずいぶんブランクがあって
もはや操縦できる気がしませんので

今となってはブログの
オチぐらいにしか
使い物になりませんが…
(って、オチにもなってないや)